全仏準V、ウィンブルドン4強車いすテニス大谷桃子、東京パラ悲願のメダルへ「不安ない」

西日本スポーツ

 東京パラリンピックの車いすテニスに出場する大谷桃子(かんぽ生命)は、佐賀を拠点に延期の1年も成長につなげ初出場の晴れ舞台に挑む。開会式の24日に26歳を迎えるヒロイン候補は手応えを胸に「メダルを狙いたい」と宣言。「第二の故郷」と言い切る佐賀のためにも夢のメダルへの道を切り開く。

 積み上げた大舞台の経験を自信に変えた。大谷は間近に迫ったパラリンピックを心待ちにする。「いいプレーをして、メダルを獲得して皆さんに恩返しできればいい。不安はない。びっくりするほどない。楽しみの方が大きい」と輝く笑顔で言い切った。

 栃木・作新学院高卒業後に車いす生活となり、進学先に選んだのは、福岡で単身赴任していた父が近くにいる佐賀県の西九州大だった。「地元の栃木に残るか、九州の大学に進むのか考えた。環境や車で通学できるかなど、いろんな条件を含めて決めた」と振り返る。

 高校時代には全国総体に出場する腕前だったテニスから離れていたが、2016年に福岡県飯塚市であった飯塚国際車いすテニス大会を観戦。「試合中に『自分ならこっちにサーブを打ってこうする』とか自然と考えていた。やっぱりテニスが好きなんだなと気づいた」。国際大会の活気に背中を押されるように、再びラケットを握った。

 競技歴は5年程度ながら、佐賀に根を張り、着実に力をつけてきた。コロナ禍による1年のパラ延期もプラスに変えた。18年冬には右手首にプレートを埋めるための手術を受けた。20年の大会後に除去手術を受ける予定だったが、延期になったことで前倒しで実施できた。「ずっと違和感があった。これがなくなったのが大きい」とうなずく。

 20年は全米、全仏に初出場。今年7月に開催されたウィンブルドンでは、シードの上地結衣(三井住友銀行)に勝利した。「大会前からかなりの対策を練って練習した。その成果が出た」。国際大会での経験値は間違いなく本番に生きる。「車いすテニスを始めて、一つの集大成の大会と思っている」と光り輝く瞬間を待っている。(松田達也)

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