新庄剛志さんに感謝の白星ならず 7日間待った西日本短大付

西日本スポーツ 前田 泰子

 ◆全国高校野球選手権2回戦 二松学舎大付2ー0西日本短大付(20日、甲子園)

 甲子園での11年ぶりの勝利を目指した西日本短大付(福岡)は二松学舎大付(東東京)に0-2で敗れた。2失点に抑えたエース大嶋柊(3年)の好投は報われず、チームも7日間の順延を経て迎えた試合で悔しい結果に終わった。

 涙があふれて止まらなかった。西日本短大付のエース大嶋は132球の熱投が白星につながらず、マスクの下でしゃくり上げた。「勝たなきゃいけなかった試合。悔しいです」。チームも大会前に特製のTシャツをプレゼントしてくれたOBの新庄剛志さんに初白星を届けられなかった。

 前半は直球を中心に、中盤以降は変化球でかわした。左腕エース秋山との投手戦は、雨でぬかるむマウンドで互いに4回まで無安打に抑えた。大嶋は初安打を許した5回はしのいだが、6回は1年生のセカンド江口の失策で招いたピンチから、2本の適時打を浴びて2点を先制された。

 「1年生のミスを絶対に救ってやろうと思った。悔いが残ります」。失点を喫した後は、持ち前の粘り強い投球で味方の援護を待った。「大嶋はよく投げた。ここまでよくチームを引っ張ってくれた」と西村監督はエースをたたえた。

 昨秋の福岡大会準決勝で九州国際大付のエース山本大揮(3年)と投げ合って敗れた経験がエースを変えた。「山本君には投手の素質では負けるけど、緩急とか打者との駆け引きとかで勝負していけばいいと思った」と振り返る。

 春の大会後にはツーシームを覚え、ゴロを打たせて抑える投球術を身につけた。「秋までは打者と1対1だったけど、夏は野手と一緒に1対9で戦おうと考えが変わった」。降り続いた雨で内野に水が浮いていた甲子園でも「バックを信頼して」とゴロを打たせて取る投球を貫いた。

 進学志望の大嶋は「この経験を無駄にせず、次のステージで力をつけて、いい投手になりたい」と誓った。晴れ舞台で流した汗とともに、涙の分だけ強くなれる。(前田泰子)

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