元侍が再出発「金メダル以上に野球の技術が欲しい」上林が復帰アーチ

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク2-5阪神(20日、タマスタ筑後)

 右肩甲骨を骨折していた上林が20日、ウエスタン・阪神戦(タマスタ筑後)で実戦復帰した。「2番・中堅」で出場し、初球を先制アーチ。自らの快気祝いを豪快な一発で飾った。

 初回の第1打席。阪神先発の右腕、村上の初球、高めのまっすぐを捉えた。「感触はあまりよくなかった」と振り返ったものの、打球は右中間フェンスを軽々と越えた。「はじめの打席から結果が出ると思わなかった」。三塁ベースを回ると、小さくガッツポーズ。4回の第2打席は凡退したものの、再び右中間へ大きな当たり。2打数1安打で6回の守りで交代した。

 今季は開幕2軍から5月に1軍に昇格したものの、25試合で打率1割9分6厘、2本塁打と苦しみ、6月7日に出場選手登録を抹消された。その後、同月29日の2軍戦で右肩付近に死球を受けて戦線離脱。リハビリを続ける間は、同じ左打者の大谷翔平の映像を繰り返し見たり、トレーナーの助言をもとに効率的な体の使い方を研究したりと打撃と体を学び直した。自身が名を連ねたこともある日本代表は東京五輪で金メダルを獲得。「金メダルは欲しかったけど、それ以上に野球の技術が欲しい」と一心不乱に打ち込んだ。

 1軍の外野は東京五輪金メダルメンバーの柳田、栗原をはじめ、伸び盛りの真砂、谷川原、新外国人のアルバレスらがひしめく激戦区。「少しでもチームの力になって、たくさんのファンの方々に喜んでもらいたい」。終盤戦の戦力となるべく、実績のある26歳がギアを上げていく。(伊藤瀬里加)

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