5点リード守れなかったソフトバンク 工藤監督は逆転負けも選手を責めず

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク6-8ロッテ(21日、ペイペイドーム)

 連夜の悪夢だ。ソフトバンクは11奪三振の力投を見せていた石川柊太投手(29)が7回1死満塁で降板すると、救援陣が5点のリードを守り切れず、この回に追い付かれた。9回には岩崎翔投手(31)が3失点を喫し、連日のリリーフ失敗。3位のロッテに痛い連敗を喫したが、光明もある。2軍戦では戦列を離れていた森唯斗投手(29)が約4カ月ぶりに実戦マウンドに立った。ここが踏ん張りどころだ。

 投打ががっちりかみ合ったはずの一戦は、終盤になって180度暗転した。5-5の9回。前日決勝3ランを浴びた岩崎が、再びロッテ打線に捕まった。2死三塁。カーブでタイミングを外したレアードの力ない打球が一、二塁間深くに転がる。不運な内野安打でこの試合初めてリードを許すと、続く代打佐藤都に直球を右翼テラスに運ばれた。連夜の3失点で敗戦投手になった右腕はベンチに戻ると、感情を抑えきれずに右手で椅子をたたいた。

 今季ワーストとなる5点リードからの逆転負け。「負けたのは自分のせい。本当に申し訳ない」。前夜に続き、2死から痛打を浴びた右腕は責任を背負い込んだ。それでも工藤監督は岩崎について「試練だと思って乗り越えてほしい。(配置転換は)ないです」と言い切った。

 6回までは快勝モードだった。石川はロッテ打線を1安打に封じ、打線は美馬を捉え5点リード。空気が一変したのは7回だ。

 好投を続けていた石川が1死満塁のピンチを招き嘉弥真にスイッチ。その左腕が押し出しを与えると、3番手の甲斐野が藤原、中村奨に連続適時打を許して同点に追い付かれた。「満塁になって(石川の)ボールの力も落ちていたのもあって僕の判断で代えた。そこからの失点は僕のミス」と指揮官は受け止めた。

 一度、手放した流れは引き戻せなかった。8回は先頭柳田が左前打で出塁すると、代走周東が二盗を決めた。だが直後、バントの構えをしていた栗原がボール球をバットを引いて見逃すと、周東の帰塁が遅れ、捕手からの送球でタッチアウト。「本人が一番悔しいと思うし、一番何をやっているんだと思っていると思う」。足のスペシャリストの心中を察した。

 負の連鎖は止まらない。栗原は二塁打を放って再びチャンスメークをしながら三盗も試み、際どい判定になったがリプレー検証でもアウト。工藤監督は「結果的にアウトになって残念だが、積極的な走塁。そこは制限すると良くないと思う」と理解を示した。

 ただ、デーゲームで首位オリックス、2位楽天が勝利したこともあり、手痛い逆転負けになった事実は残る。首位とは今季最大に並ぶ5・5ゲーム差となった。無観客のホームゲームで連敗。「その中でもホークスらしい野球をやり続けないといけない。そこに関しては一切、言い訳をしてはいけない」。現実を受け止め、仕切り直す。(鎌田真一郎)

    ◇    ◇

 甲斐野「打たれたのは、まだまだ自分に力がないから。技術的にもメンタル的にも成長していかないといけないし、マウンド上でもっと冷静にならないといけない」

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ