「あっち、あっち」デスパイネを爆発へと導く工藤監督のジェスチャー

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆西武1-6ソフトバンク(25日、メットライフドーム)

 縁起のいいスタジアムでお得意さまの投手を相手に、デスパイネのバットが大爆発だ。3回に1点を先制し、なお1死二、三塁。ニールの低めツーシームをたたいた。中前2点打。「センター返しのイメージで打席に入り、打球もスイングもイメージ通りだった」と追加点を喜んだ。

 手応え通りの打席が、その後も連鎖した。5回1死一、二塁でも右前打で満塁機をつくって、アルバレスの適時打を呼び込んだ。4点リードの7回は1死二塁からカーブを捉えて中前へタイムリー。この3安打はいずれもニールからで「走者をかえすことだけ考えた」とうなずいた。

 仕上げは9回だ。3番手ダーモディの真っすぐを右中間へと運んだ。懸命に走って二塁にも到達。ここで代走を送られてお役御免となったが、今季初で2019年8月1日の西武戦(メットライフドーム)以来となる1試合4安打。今季最多の3打点を挙げ、全打席で出塁した。チームに貢献する大暴れに、ベンチで満足そうに笑顔を見せた。

 ニールは「カモ」だ。これで通算12打数8安打。本塁打も2本記録している。また1試合4安打以上は来日後、ロッテ時代を含めて4度目だが、全て所沢での西武戦。相性の良さを示した形だ。

 工藤監督にも笑みが浮かんだ。何よりも4安打全てが中堅より右方向への当たりだったことを評価。「安打を打った後は本塁打も欲しい場面。彼ぐらいになればね。でも、しっかりと逆方向へと打ってくれた」と快音続きの助っ人をたたえる。

 試合前練習時、デスパイネに対して工藤監督が「あっち、あっち」と中堅から右方向を指さす姿が見られる。その都度、大砲はうなずいて打球を運ぶ。パワーは規格外。堅実な打撃も徹底できれば、他球団への脅威は増す。工藤監督は「これが出ているうちは本当に怖いと思う」。前夜のアルバレスの3安打に続くキューバ勢の固め打ち。いまだ打率は2割3分9厘と本来の姿ではないが、グラシアルの復帰時期が不透明なだけに、熱を帯びつつあるデスパイネのバットは反攻への朗報だ。(山田孝人)

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