試合前メークはコーチの勧め パラ卓球女子の古川佳奈美

西日本スポーツ 林 原弘

 東京パラリンピック第4日の27日、卓球女子シングルス(知的障害)の古川佳奈美(博多卓球ク)=福岡市出身=は準決勝に進めなかった。1次リーグB組で2勝1敗。27日の最終戦で香港の選手に勝ったが、1ゲーム落としたことが響いた。「出し切ったパラリンピックだった」と悔し涙を浮かべた。

 小学校高学年時に軽度の知的障害があると診断された。想定外のことが起きると心が乱れるときもある。競技は中学から始め、高校卒業後に通った福岡県新宮町の博多卓球道場新宮教室で、井保啓太コーチと出会った。

 「試合でのスイッチの入れ方が分からなくて相談したら、『おしゃれが好きだから、試合前にメークをしたら』と勧められた」。大会前に髪を紫や緑に染めたり、メークやネイルをしたりすることをアドバイスされ、活躍につなげた。

 東京大会の延期が決まった時は「練習時間が増えて良かった」と声を掛けられた。井保コーチは「周りが気にすると本人も気にする。極力プラスに考えさせたかった」と明かす。メダルは逃したものの、2016年リオデジャネイロ大会の優勝者を破るなど24歳は初の大舞台で輝いた。「3年後は強くなって金メダルを目指す」と誓った。(林 原弘)

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