「集中スイッチ」コーチ助言 パラ卓球の古川、敗退でも「力出せた」

西日本新聞 林 原弘

 東京パラリンピック第4日の27日、卓球女子シングルス(知的障害)で、古川佳奈美(24)=博多卓球ク、福岡市出身=は1次リーグで敗退したが、前回大会覇者を破るなど健闘した。そこには競技はもちろん、試合前のメークを勧めるなど井保啓太コーチ(36)の心身のサポートがあった。

 中学から競技を始めた古川は、高校を卒業して北九州市のめんたいこ工場に就職。競技を続けようと通った福岡県新宮町の博多卓球道場新宮教室で井保コーチと出会った。高知県の明徳義塾中・高で全国大会にも出場した井保コーチに、古川は「卓球を技の名前も含めて一から教えてもらった」という。

 大会前に髪を紫や緑に染め、メークやネイルをする。「試合に向け集中するスイッチの入れ方が分からない」と井保コーチに相談したら「おしゃれが好きだから、試合前にメークをしたら」とアドバイスされたためだ。

 小学生高学年の時に知的障害があると診断された。想定外のことが起きると心が乱れるときもある。東京大会の延期が決まった時は井保コーチから「練習時間が増えてよかった」と励まされ、平常心を保てた。

 目指した金メダルには届かなかったが、初めての大舞台で輝いた。「(力を)出し切ったパラリンピックだった」と前を向いた。 (林原弘)

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