ソフトバンクが懸けた「紙一重のプレー」、失敗も工藤監督は理解

西日本スポーツ

 ◆オリックス2-0ソフトバンク(27日、京セラドーム大阪)

 首位オリックスとの直接対決第1ラウンドで、ソフトバンクが山本に圧倒された。わずか4安打に封じられ、今季4度の対戦で2度目の完封勝利を献上。ゲーム差を「5」に広げられた。後半戦のオリックス戦は全て週末のカードで、山本とはあと3度対戦する公算が大。28日の第2ラウンドは山本と並ぶリーグ最多11勝の左腕宮城との対戦。今季初の2試合連続零封負けで、19イニング連続無得点の王者に正念場が訪れた。

■工藤政権初の屈辱

 わずかな期待も残酷に摘み取られた。2点を追う9回2死一塁。一発が出れば同点の場面で、主砲柳田のバットは山本の106球目のフォークに空を切った。球界屈指の右腕に4安打、9三振と手玉に取られ、4月1日の今季初対戦に続く完封勝利を献上した。

 同一シーズンで同じ投手に2度完封されたのは、2012年に田中将(楽天)に喫して以来。工藤政権では初の屈辱だ。「なかなか思い通りに投げてくる投手じゃない。やられたなと思います、本当に」。工藤監督は敵の力量を認めた上で悔しさをあらわにした。

 3回の逸機が痛かった。松田と今宮の連打で無死一、二塁としたが、甲斐の送りバントは捕手正面に転がり、二塁走者の松田が三塁で封殺。併殺を狙った三塁手の一塁送球が乱れたのを見て、三塁を狙った一塁走者の今宮もタッチアウト。先制機は一瞬でしぼんだ。

 「あれは紙一重。隙を突けるのは、ボールから目を離していないから。僕はあの走塁を責めることはしない」。工藤監督は今宮の積極走塁に理解を示した。ただ、リスクも伴う「紙一重のプレー」に懸けなければならないほど、この日の山本にはすごみがあった。

 後半戦のオリックス戦は全て週末のカード。今カードを含めた3度の3連戦が金土日、2連戦も土日に組まれているため、山本とは残り10試合であと3度対戦する公算が大きい。現在16イニング連続で無得点に封じられている「天敵」を攻略できなければ、逆転でのリーグ連覇は遠ざかる。

 「(山本とは)また当たるでしょうね。攻略する方法、点を取る方法は確かにあると思う」。工藤監督はリベンジへの執念を見せると同時に、厳しい現実も口にした。「攻略法があっても、なかなかうまくいくことではない。芯で捉えて連打というのはちょっと難しいかな。また次回ですね」

 今季初の2試合連続零封負けで、首位オリックスとの差は5ゲームに広がった。28日の第2ラウンドは山本と並ぶリーグ最多11勝の左腕宮城と対戦。「きょうはきょう。明日は明日。しっかり切り替えてやっていきます」。レギュラーシーズンは残り44試合。工藤監督の言葉に覚悟がにじんだ。(長浜幸治)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ