J1福岡クルークス、王者川崎を止めた一撃「右45度」の秘密明かす

西日本スポーツ 向吉 三郎

 J1川崎の無敗記録を止める歴史的な勝利に、徳島戦の快勝。勢いを取り戻したアビスパ福岡に西スポ特命アビスパ応援団長のケン坊田中はわくわくが止まらない。8月に記憶に残る2ゴールを挙げて、サポーターの心をがっちりつかんだジョルディ・クルークス(27)をオンラインで直撃。先月末に結果が発表された「第9回アビスパ福岡選抜総選挙」では来日からわずか4カ月で「神7(セブン)」に入るなど人気急上昇中のレフティーの秘密が今、明らかになります。(構成 向吉三郎)

■クルークスの右45度

 ケン坊は知りたかった。魔法をかけたかのようにボールがゴールに吸い込まれるクルークスの左足の秘密を-。8月25日に、川崎の無敗記録を止めた一撃は後半21分。シュートのこぼれ球を右サイド深くで拾うと、相手DFを前にしながら斜めに持ち出して左足でシュート。ペナルティーエリア手前右45度から放たれた弾道はGKの頭上を越えてゴールへ吸い込まれた。

 「あのゴールについて教えてもらいたいんですけど…」「グラウンドに来てもらえば、いつでも教えます」。斜め上をいくジョークからインタビューは始まった。

 クルークスは同15日のC大阪戦のロスタイムにも同じような角度から決勝ゴールを決めた。「チームの練習が終わった後、あの位置のシュートをいつも練習している。あの場所で受けたときのボールの質は、自分が一番分かっているんで」

 かつてイタリア代表のワールドカップ(W杯)制覇に貢献したデルピエロの左45度からのシュートは精度の高さから「デルピエロ・ゾーン」と呼ばれた。「左45度のデルピエロ、右45度のクルークスですね」と伝えると、クルークスも笑顔。「アリエン・ロッベンみたい」。オランダでプレーしていた本人は右45度のシュートが代名詞だった同国代表のレジェンドの名を挙げた。

■日本食ラーメンが好き

 「もっともっと、あの場所から決めていくので期待してください」。頼もしい言葉を聞き、もっともっと福岡を好きになってもらいたいと思ったケン坊が気になったのは食生活だった。

 「ヨーロッパの料理もあるし、日本食にも慣れたので食に関しては困っていることはない。ラーメン、すし、うどんといろいろ食べた。特にラーメンが好き。主にデリバリーで食べてます」というクルークスにコロナ禍が落ち着いたら、ラーメンと並ぶ福岡のソウルフード、うどんも店で食べてもらいたいとお勧め。「聞いたことがあって、勧められたこともあります。機会があれば有名店に行ってみたいですね」。興味津々の様子に一安心だった。

 さらに安心したのが、この一言。「長谷部監督は疑問に思うことがあったら、すぐにビデオを見せてくれて丁寧に説明してくれる。ヨーロッパの選手は攻撃の選手は攻撃に集中する。でもアビスパで攻撃は守備から始まると教えられた。今は守備も集中してというのを考えています」

 食生活だけではなく、「長谷部イズム」も魔法のようにスープを吸い込む博多のうどんの麺のように吸収している。

 これまで5年周期で昇格し、1年での降格を続けてきたアビスパ。残留を目指すシーズンに現れたファンタジスタは「アビスパの5年周期のジンクスを打ち破るために自分の力が必要だと誘ってもらえた。目標を達成した上で、もっと上を目指したい」。夢のような時間はずっと終わらないとケン坊は確信した。

 

 

PR

アビスパ福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング