ソフトバンクの窮地救った「同期入団」牧原大、柳田、千賀 オリ3連戦へ弾み

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ソフトバンク5-2楽天(2日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクの牧原大成内野手(28)が9月初戦で初回先頭打者アーチを放った。則本昂の初球を右中間席に運ぶ1号ソロ。「初ずくめ」の一発に続き、5回は左前打で柳田のリーグ単独トップの24号3ランをお膳立て。2人と同期入団のエース千賀も後半戦3連勝で4勝目をマーク。1分けを挟んだ連敗も4で止まり、勝率5割に復帰。4位からの9月反攻を最高の白星でスタートし、3日から首位オリックスと本拠地3連戦。まずは初戦で剛腕山本を打ち砕く。

■復帰後8戦連続安打

 「9月反攻」のゴングを派手に鳴らした。月替わりの初戦。初回の攻撃の初球だった。1番牧原大が則本昂の初球を右中間スタンド中段に突き刺した。151キロ直球を捉えた今季1号ソロは2019年7月26日のオリックス戦以来、自身2度目の初回先頭打者弾だ。

 「ファーストスイングを強く振っていく気持ちでいった」。プロ通算8本目の一発で元気のなかったチームを奮い立たせた。新型コロナウイルスのワクチンを2度接種した人などに限定した有観客試合で、半月ぶりに本拠地に戻った1630人のファンも喜ばせた。

 2年前の初回先頭打者弾も千賀の先発試合。「千賀が投げるときはお立ち台に立ちたい。結果として実現して良かった」。同じ育成で11年に同期入団したエースも後半戦3連勝。投打がかみ合い、8月まで3カ月連続で月間負け越しだった悪い流れを断ち切った。

 8月24日の西武戦で、左大腿(だいたい)二頭筋の筋損傷から戦列復帰。そこから8試合連続安打をマークし、この間の打率は3割8分7厘だ。「2カ月近くリハビリをやって、今は野球ができる喜びをかみしめてプレーできている」と好調の要因を自己分析する。

 小久保ヘッドコーチが「一番状態がいい。外せない」と認める牧原大は5回にも左前打。中村晃が右前打で続き、こちらも同期入団の柳田が追加点をたたきだした。則本昂の初球の低めフォークをすくい上げて右翼テラス席へ。8月13日の日本ハム戦以来、14試合ぶりの24号3ランで再びリーグ単独トップに躍り出た。

 「殊勲打と言っていいホームラン。真っすぐじゃないだろうと振りにいった結果。いい読みだった」と工藤監督も試合を決めた一発を絶賛した。柳田、牧原大、千賀と現在のホークスを支える「黄金世代」が窮地のチームを救った。

 1分けを挟んだ連敗を4で止め、勝率5割に復帰した。それでも逆転でのリーグ連覇を見据える工藤監督の表情は引き締まったままだ。「一試合一試合が大事になる。いろんな経験をしているチームだけに、力の出し方は分かっていると思う。選手を信じてやっていかないといけない」

 3日から福岡で迎え撃つ首位オリックスは土壇場で4点差を追い付き、日本ハムと引き分けた。5ゲーム差で臨むカード初戦の先発は、8月27日に敵地大阪で4安打完封された山本。防御率、勝利、奪三振のリーグ3冠を占める最強右腕に、本拠地で借りを返すだけだ。(長浜幸治)

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