「みっちゃん、やった!」パラマラソン金の道下に一緒に夢追う地元仲間も喜び

西日本スポーツ 川口 安子

 東京パラリンピックは最終日の5日、陸上のマラソンが行われ、視覚障害T12の女子では、世界記録保持者で2016年リオデジャネイロ大会銀メダルの道下美里(44)=三井住友海上、福岡県太宰府市在住=が3時間0分50秒で制し、初の金メダルに輝いた。

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 道下と走ってきた地元福岡の仲間たちも喜びを共にした。「障害のある人が生きがいを持てる環境をつくる一助になりたい」。金メダルの先にある夢を一緒に追い掛けている。

 「みっちゃん、やった!」。福岡市内の自宅で中継を聞いた松永由美さん(59)は声を弾ませた。9年前に病でほぼ視力を失い、外に出られないほど落ち込んだ。「自信を取り戻したい」と入った大濠公園ブラインドランナーズクラブ(OBRC)で道下と出会った。OBRCは同公園を拠点に視覚障害者と健常者が「絆」と呼ぶロープを握り合って走る。道下は積極的に声を掛け、白杖(はくじょう)なしに走る喜びを教えてくれた。「夢がかなって良かった。これからも一緒に走れる場所を育てていきたい」

 2012年から伴走者として練習を支える樋口敬洋さん(45)は「普段は明るい笑顔だが、練習では厳しいアスリートの顔に切り替わる」。以前、道下と「『金』を取れば、障害者への理解を促す力になる」と話したことを思い出す。「どんな地域でも、障害のある人が何かをしたいと思った時にそれができる。そんな環境をみっちゃんやみんなとつくっていきたい」(川口安子)

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