守護神・森「復活」まであと1死から起きた悲劇…ソフトバンク自力V消滅

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆西武6-5ソフトバンク(7日、メットライフドーム)

 自力V消えた…。ソフトバンクが痛恨の黒星を喫した。「確変男」リチャードの2点打を突破口に、チームは9連敗中の天敵高橋から今季最多の5点を奪ったが、2点リードの8回に甲斐野が4連打で逆転された。約4カ月ぶりに1軍復帰した守護神森につなげられず、連勝はストップ。サヨナラ勝ちで首位に戻ったオリックスに5ゲーム差をつけられ、自力Vの可能性が消滅した。

■理想的な展開が…

 ブルペンで約4カ月ぶりに戻ってきた守護神の森が肩をつくるピッチを上げる。2点リードの8回が終われば、いよいよ復活だ。高まる期待の中で悪夢は起きた。6番手の甲斐野が2死から3連打を浴びて1点差に迫られると、なおも2死二、三塁で源田にフォークを中前に運ばれ、まさかの逆転を許した。森がマウンドに立つことなく痛い黒星を喫した。

 「みんな一生懸命やった結果。負けたことは勝つ以外に取り戻せない」。試合後、工藤監督は努めて気丈に振るまったが、試合終了から約50分後にオリックスがロッテにサヨナラ勝ち。シーズン残り36試合でチームの自力優勝の可能性が消滅し、リーグ連覇に「黄信号」がともった。

 前カードでオリックスに2試合連続2桁得点で連勝。逆転Vへの手応えを感じながら乗り込んだ所沢だった。さらにチームのモチベーションを高めたのが、5月下旬に左肘を手術した森の1軍復帰だった。代理で守護神を務めた岩崎が右肘の張りで8月下旬に離脱。経験の浅い若手投手陣がその穴を埋めようと奮闘したが、痛打を浴びる場面も目立っていた。

 だからこそ「いつものポジションで頑張ってもらいたい。そこ(9回)を背負うことに関しては、森君にやってもらうのが一番」。逆襲の「ラストピース」が戻ってきたことで、工藤監督の表情にも力強さが増していた。

 守護神が復活するにふさわしい理想的な展開だった。西武先発は2019年から9連敗を喫してきた高橋。3回に3点を先制されたものの、4回にリチャードの2点打ですぐさま1点差に迫ると、6回には甲斐の3ランが飛び出し逆転。先発東浜の後を受けた中継ぎ陣も、7回まで懸命にゼロを重ねた。天敵攻略、そして守護神の復活セーブ…。シナリオはあと一歩で完結するところだった。

 ショックは大きいはずだ。それでもチームを4年連続日本一に導いてきた指揮官は下を向くことはない。「勝って、しっかり取り戻す。そういう気持ちでやっていく」。窮地でこそ、チームの底力が試される。(長浜幸治)

   ◇    ◇

 甲斐野(8回に3失点で今季初黒星)「ピッチャーが有利なカウントで厳しいコースに投げきることができなかった。今日のような投球をしないように反省をして、次の登板に生かさないといけないと思う。申し訳ないです」

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