「師匠」山川にも見せつけた リチャードは止まらない

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆西武6-5ソフトバンク(7日、メットライフドーム)

 粘った末の天敵打ちでチームに流れを呼び込んだ。リチャードだ。3点を先制された直後の4回2死二、三塁。西武の先発高橋に2ボール2ストライクと追い込まれながらも、6球目の外寄りスライダーに食らいついた。鋭い打球は三遊間を破った。プロ初の適時打となる2点打で1点差に詰め寄った。

 「簡単に追い込まれたけど、何とか食らいついていこうと粘りの打撃ができた」。一塁上で笑みがこぼれた。相手の一塁手は山川。オフに自主トレで師事している“恩師”の目の前で価値ある一振りを見せ、ぺこりと頭を下げた。試合前には「(東浜)巨さんが投げる試合で打ちます」と母校沖縄尚学高の先輩の援護も約束していた。まさに有言実行の一打にもなった。

 チームに勇気をもたらす一本でもあった。ソフトバンクは高橋に2019年から屈辱の9連敗中。特に今季は試合前までの防御率も1・25。それだけに3点が重くのしかかったと思われたが、公式戦で初めて対峙(たいじ)した大砲候補には一切関係なかった。

 リチャードの躍動でチームは活気づいた。6回には甲斐が一時逆転の9号3ラン。高橋から5点を奪うのも19年以来2年ぶりで若武者の存在が打線に好影響をもたらした形だ。工藤監督も「ああやって彼が打ったことで、勢いがついて甲斐の3ラン。いい攻撃で5点を取ることができた」とうなずいた。

 リチャードは4日のオリックス戦でプロ初安打。翌5日の同カードでは2本塁打&6打点の大暴れを見せ、今回で3試合連続安打&2試合連続打点だ。出場4試合で計8打点。大きな体と同様に打線での存在感も増すばかりだ。

 一方で、痛恨の逆転負けで高橋に黒星を付けられなかったことも事実。それだけに、工藤監督は「勝ちきるためには、その後にもう一度好機をつくること。もう1点を取ること。それをしっかりやっていかないと」と強調する。次戦こそ右腕を攻略してみせる。(山田孝人)

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