「北海道のイメージ」に斜め上の一言 ソフトバンクの愛されキャラ、リチャードがチームを救う

西日本スポーツ 長浜 幸治

 首位猛追の鍵は「盛り上げ隊長」!! 福岡ソフトバンクのリチャード内野手(22)が9日、北の大地での大暴れを誓った。2日にプロ初の1軍昇格を果たすと、4日のオリックス戦から4試合連続安打。ここまで2本塁打、8打点と快音を連発している。10日から日本ハム3連戦に臨むチームは、今季の札幌ドームで5勝1分け。昨年9月16日からも10勝1分けと相性は抜群だ。首脳陣も認めるラッキーボーイが連勝街道に導く。

■「がむしゃらに」

 持ち味の打棒を発揮して注目を集めるリチャードがチームと自身を上昇気流に乗せる。9日は札幌市内の屋内練習施設で行われた野手陣のピックアップ練習に参加。「調子がいいとか悪いとか言ってられない。がむしゃらにやるだけです」。引き締まった表情でバットを振り込んだ。

 ここまで出場した5試合は4勝1敗で、チームは計42得点。4日のオリックス戦でプロ初安打を放つと、翌5日の同カードではプロ初本塁打となる満塁弾を含む2発6打点と躍動した。後半戦再開から貧打に苦しんだ打線の起爆剤となっており、絶大な「リチャード効果」を発揮している。

 育成選手だった2019年の3軍遠征で帯広や釧路でプレーしたことはあるが、札幌ドームは初体験だ。今季のパ・リーグ各球団の本拠地で最も本塁打が出にくい球場(1試合平均1・13本)ながら、勢いに乗っている若き大砲には豪快な一発が求められる。

 そんなムードを察しているかのように、リチャードは「欲は一切出さずに…。いや一切ではないですけど。場面があれば」と笑いつつ「自分ができることをやりきりたい」と誓い、プレーでも「盛り上げ隊長」としての役目を担う。

 工藤監督は「走者がいる場面も多いので、1本でっかいのを(打ってほしい)という期待感を込めて、毎回の打席を見ている」と目を細めた。さらにリチャードの存在が打線に及ぼす相乗効果も認める。

 「(7日の西武戦で、3点を追う4回に)高橋君から2点タイムリーを打った。新しい力が今まで攻略できなかった投手を打ってくれると『よしいける』となる。(チームメートも)負けてらんないぞという雰囲気にもなる。チームを盛り上げてくれている」

 日本ハムに対しては10勝3敗4分けとリーグで最も貯金を稼いでおり、札幌ドームでも5勝1分け。逆転でのリーグ優勝へ勢いを付けるには絶好のチャンスだ。「北海道のイメージ…。『でっかいどー』ですかね」。ゆるいキャラクターで仲間に愛される22歳がでっかい放物線を描けば、首位の背中も近づいてくる。(長浜幸治)

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