西南大の右腕・仲山を激変させた一言「試合を支配しろ」真価を問われる今秋のノルマは5勝

西日本スポーツ

 九州六大学野球の秋季リーグ戦(西日本新聞社など後援)は13日に福岡県春日市の春日公園野球場で開幕する。昨秋、今春と2季連続2位の西南大は今春4勝を挙げて優秀選手賞を獲得した右腕の仲山和希(3年・福翔)が春以上の活躍を目指し、2018年秋以来の優勝を目指す。優勝チームは明治神宮大会出場を懸けた九州大学選手権(10月30、31日、北九州市民球場)へ進出する。

   ◇   ◇

 昨年までリーグ戦未勝利の右腕は、今春飛躍を遂げた。線の細さを克服するための体づくりやカットボールの習得が奏功。4勝を挙げた。仲山は「一試合一試合必死だったし、先輩たちに助けてもらったので」と謙遜するが、自信も確実につけたシーズンとなった。

 「マウンドでおまえが試合を支配しろ」。今春の開幕前やリーグ戦中に東監督から言われ、大きく変わった。福翔高時代からグラブに「冷静沈着」と刺しゅう。だがピンチで慌てるなど「自分でも投手らしくないと思う」と語る精神面が課題だった。東監督の言葉を意識するうち「投球に余裕が持てるようになった」と話す。

 この夏のオープン戦では春の自信や気持ちが空回りし、打ち込まれる場面も。8月下旬に自粛期間に入ると、自身の投球映像を見てフォームの研究に努めた。結局夏の間にコロナ禍で2度の練習自粛を経験したが「自身を見つめ直すきっかけを与えてくれた」と前向きに捉える。

 オンラインミーティングでも発見があった。この場では各選手が研究してきたことの発表も行われる。仲山は1学年後輩の捕手郷地陽希(2年・武田)の「脱力」の研究にヒントを得て、リリース時の親指の使い方を意識。「ロックされてしまう」感覚がなくなってリリースがスムーズになり、真っすぐの質の改善につながった。

 これまであまり投げていない落ちるボールにも磨きをかけた。相手に球種を絞らせず、持ち味の打たせて取る投球が進化した。

 今春の西南大は福岡大との競り合いに敗れ、2018年秋以来の優勝を逃した。自身の真価が問われるシーズンへ、仲山は「お世話になった4年生のために優勝して神宮に行く。そのためには絶対に5勝しないといけない」と力を込めた。

 ◆仲山和希 (なかやま・かずき)2000年12月24日生まれ。福岡市出身。弥生小3年時に「弥生ジャイアンツ」で野球を始める。那珂中では硬式の「福岡スワローズ」に所属し投手。福翔高では1年秋からエースで、3年夏の南福岡大会では2回戦敗退。西南大では1年秋からベンチ入り。179センチ、75キロ。右投げ右打ち。

PR

大学野球 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング