ソフトバンク球団史上最大の逆転劇 モイネロ復帰でスイッチオン

西日本スポーツ 長浜 幸治

■きょうからロッテ戦

 さあ、球団史上最大の逆転Vへ! 左手首の違和感で戦列を離れていたソフトバンクのリバン・モイネロ投手(25)が14日のロッテ戦(ペイペイドーム)で1軍に復帰する。球団史で最大の「逆転劇」は1964年の南海時代に阪急を逆転してリーグ優勝した際の「6ゲーム差」だ。ここまで首位ロッテとのゲーム差は今季最大の6・5。終盤の逃げ切り勝利に欠かせない絶対的セットアッパーの復活で、ミラクル逆転Vをたぐり寄せる。

 待ちに待った男が帰ってくる。後半戦はリハビリ組で調整してきたモイネロだ。公式戦では7月14日の楽天戦以来の1軍登板に向けて戦列復帰が決定。ここまで23試合に登板して1勝7ホールド5セーブ、防御率0・39と圧倒的な成績を残すセットアッパーは「奇跡」を起こすためにチームにスイッチを入れる。

 今季はキューバ代表として東京五輪米大陸予選に出場するために5月末からチームを離れた。7月9日に1軍復帰し、最後に登板したのは8月5日のエキシビションマッチ巨人戦。後半戦は不在で、その間に救援陣が苦しんだが、状態が回復したことで出場選手登録されることが決まった。

 逆転Vへ苦しい戦いが続く中、工藤監督が抱いていた思いが「我慢」だ。「後ろの3人(森、モイネロ、岩崎)が戻ってくるだけで全然変わってくる。耐えるところは耐え、帰ってきたときに『さあ行くぞ』と」。残り32試合で待ち望んだ「方程式」がそろった。

 7日に出場選手登録された守護神の森は復帰後2試合に登板したが、大量リード時と同点の場面でセーブはなし。10日に1軍復帰した岩崎もここまで登板機会はない。先制点を奪えず、相手にリードを許したまま後手に回ると、鉄壁のリリーフトリオが「宝の持ち腐れ」となるだけに、攻撃で大事なのは先制点だ。

 今季は後半戦に入って初回に得点した試合は5勝負けなし。工藤監督も「(試合の)最初から打てているときは、みんな複数安打が出たりするけど、最初に抑えられると次打つまでに時間がかかる。初回の1球目から集中してやってもらいたい」と先行逃げ切りの形を思い描いた。

 首位ロッテとの3連戦はゲーム差を縮める絶好のチャンスだが、初戦に敗れれば自力優勝の可能性が再び消滅する正念場でもある。工藤監督も「勝負どころになってくる。みんな奮起してもらいたい」と口調を強める。1964年の逆転Vは、シーズン序盤に開いた6ゲーム差をまくった。終盤を迎えた今回はより苦しい状況で、既に6・5ゲーム差と“リミット”も超えた。それでも目指す球団史上最大の逆転V。ミラクルを実現するため、投打が一丸となって猛スパートを狙う。(長浜幸治)

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