チームの今季を決めるかもしれない1球だった/斉藤和巳

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク1-3ロッテ(14日、ペイペイドーム)

【西日本スポーツ評論家・斉藤和巳の視点】

 8回のレアードに決勝打とされた一球はカットボールだった。バッテリーの選択は、私には意外だった。

 千賀は真っすぐとフォークで抑えるスタイル。8回1死満塁では中村奨からその形で空振り三振を奪い、続くレアードもフォークの連投で追い込んだ。満塁の場面でのフォークは、バッテリーミスやカウントを悪くする恐れがある。そんな状況でサインを出し続けた甲斐、それに応えた千賀の信頼関係が見えた。

 フルカウントになっても勢いのままに真っすぐかフォークとみていた。そこで千賀がプレートを外し、甲斐はマウンドに向かった。迷ったのだろう。カットボールという結論が悪いとは言わない。ただ、どんな結果を求めたのか、狙い通りのコースに投げられたのか。単に裏をかいて打たれたのなら、勝負に臨む上であまりに浅い。

 8回3失点は頑張ったと言える。それでも、レアードへの一球は、チームの今季を決めるかもしれない一球だ。バッテリーだけが責められるべき敗戦ではないが、あの場面で2人に課せられた責任は重大。反省すべきことはいろいろ出るはずだ。悔しさの中で、成長に生かしてほしい。

 チームも逆転優勝を狙うには、あまりに痛い黒星だ。だが可能性がゼロになったわけではない。首位のチーム以外はみんな「他力」頼み。こんなところで諦めてはファンに失礼だ。ネバーギブアップ。それしかない。(西日本スポーツ評論家)

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