川村さんなら「これぐらいで下向いとったらあかんで」と…ロッテのM点灯を阻めるか

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ◆ソフトバンク4-5ロッテ(15日、ペイペイドーム)

 逆転VどころかCSも危うくなってきた。柳田悠岐外野手(32)の本塁打キングに並ぶ26号2ランなどで3点差をひっくり返したソフトバンクだったが、踏ん張りきれない。リリーフ陣が逆転を許し、首位ロッテと8・5ゲームもの大差がついた。2位オリックスに勝った3位楽天との差も「3・5」に広がる4連敗。16日にもロッテに優勝マジックが点灯する可能性が出てきた。下を向いても仕方がない。意地を見せろ。

   ◇   ◇

 9回2死一塁、逆転の望みを懸けた栗原の打球は中堅手のグラブに収まった。4連敗で首位ロッテとのゲーム差は8・5ゲームまで広がり、3位楽天とも今季最大「3・5」。CS進出にも暗雲が垂れこめる。

 「次にどう生かしていくかが大事。くよくよしないで前を向く。苦しい時があって残り30試合やっていかないといけない」。それでも工藤監督がファイティングポーズを崩すわけがない。

 ここ2試合で1点しか取れなかった打線は主砲の一振りで活気づいた。3点を追う3回2死二塁、柳田がロッテ先発の美馬の初球、内角カットボールを強振した。打球は右中間ホームランテラスへ一直線。「少し詰まりましたが、オーバーフェンスとなり良かった」。直近2試合は無安打で、11打席ぶりに奏でた快音は杉本(オリックス)に並ぶリーグトップの26号2ランとなった。

 4回にはデスパイネも続く。先頭で美馬から左越えの同点3号ソロ。8月21日のロッテ戦以来の一発を、弾丸ライナーで左翼テラスに突き刺した。1死二、三塁からは今宮が右前適時打。チームとして24イニングぶりの適時打で美馬をノックアウトした。

 9月15日は、昨年55歳の若さで急逝した川村隆史コンディショニング担当スタッフの命日だった。球団で30年近く選手のコンディションづくりに尽力した恩人のためにも、工藤監督も「『ここからいくぞ』というメッセージを伝えないと。きょうはまた違った意味合いで頑張らないといけない日」と誓っていた。

 練習では選手、スタッフが川村さんの写真と感謝の言葉がプリントされたTシャツを着用。ベンチにはユニホームも掲げられた。長谷川は試合前の円陣で「川村さんに『これぐらいで下向いとったらあかんで。ホークスはホークスらしく元気出していかなあかんで』って言われそう。鍛えてもらった立派な体で、思いっきり暴れていきましょうよ」と熱く呼びかけた。

 その思いをグラウンドで表現するかのように、打線は3試合ぶりに2桁10安打を放った。「チャンスで点が取れるなど少しずつ変わってきている。集中できている中で、得点はできている」と工藤監督は打線の復調を強調する。16日にオリックスが敗れ、ホークスも敗れるか引き分けると、ロッテに優勝マジックがともる。本拠地での点灯だけは絶対に阻止しなければならない。(伊藤瀬里加)

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