プロ野球記録に並んだ工藤監督「1週間あれば」脳裏に描く大逆転のイメージは

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク1-1ロッテ(16日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクが首位ロッテとの3連戦で1勝もできなかった。今カード最終戦も初回に先制し、再三チャンスをつくりながらもクロスプレーでの3度の走塁死などで、プロ野球タイ記録となる今季19試合目のドロー。本塁は遠かった。だが、モイネロが復活し、8回を3人で抑え、9回は森がピシャリ。4月29日以来の2人のそろい踏みは、最終盤の反攻への明るい光だ。

6戦勝ちなし

 ベンチから飛び出した鷹戦士の表情が凍り付いた。1-1の9回。2死二塁で川島がロッテ守護神益田の内角直球を左翼線へ運んだ。代走で出場していた釜元は迷いなく三塁ベースを蹴ったが、左翼荻野の好返球でサヨナラ機を阻まれる。最後の最後までホームが遠かった。

 「みんな必死になってがんばって何とかしようという思いは伝わってくる。あとは一つずつ、つながっていけば必ず良い方向には行くと思う」

 工藤監督は胸の内を明かした。千賀、マルティネスを中5日で投入した首位ロッテ3連戦で2敗1分けと勝利をたぐり寄せることはできず、シーズン19度目の引き分けは1982年の中日に並ぶプロ野球タイ記録。あと一歩で連敗を止めきれない中でも、指揮官は紙一重のプレーの数々を受け入れた。

 7回は2死一、三塁の柳田の打席で、捕手田村がハーマンのカーブを三塁側へはじいた隙に三走甲斐がホームへ突入したがタッチアウト。国吉を攻め立て1死満塁とした8回は、右飛に三走上林がスタートを切ったが、相手の送球を見てとっさに帰塁するも間に合わず、終盤3イニング連続の走塁死と運にも見放された。

 勝利への渇望が焦りとなっているのか。「攻めよ。勝ちたいなら。」。息詰まる接戦の最中、孫正義オーナーが自身のツイッターを更新した。メッセージの真意は図りかねるが、V5を厳命しているオーナーがもどかしさを抱いているのは想像に難くない。

 4連敗中のチームは2カード連続で勝利なし。首位ロッテとは8・5ゲーム差、3位楽天とは3ゲーム差と、残り29試合で厳しい戦いを強いられるが、残り20~25試合を正念場と捉える工藤監督は逆襲のイメージを試合前に明かした。

 「5、6試合で3、4ゲームを広げられたので、1週間あれば3、4ゲームを縮められるということ。ちょっと予想以上に早めに開いたので、ギアを上げていこうかなと」。この試合も6回から代打長谷川の手札を切った。18日からは仙台で楽天との直接対決。モイネロ、森と盤石のリリーバーが戻った今、ムチを入れ最後の末脚に懸ける。(鎌田真一郎)

   ◇   ◇

 釜元(9回に代走で今季初出場。川島の左前打で二塁から本塁を狙うもタッチアウト)「大事なところでの代走となり、絶対にホームまでかえるという気持ちだった。盗塁を決めることはできたが、あと一歩というところでホームタッチアウトになってしまい悔しい」

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ