ソフトバンクCS圏4差、工藤政権初の借金4 白星は8日が最後

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆楽天4-2ソフトバンク(19日、楽天生命パーク宮城)

 CS出場を争う3位楽天の背中がまた遠ざかった。4位のソフトバンクが敵地仙台での直接対決に敗れ、今季2度目の5連敗(1分け挟む)。7回に岩崎が島内の2ランで勝ち越され、同点でもモイネロと森をつぎ込む継投策は机上の空論と化した。5連敗も7戦勝ちなしも今季最長タイで、楽天との差は4ゲームに拡大。借金4は2013年4月以来で、15年の工藤監督就任後はワーストとなった。

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 同点であっても「勝ちパターン」を投入する思惑は外れた。7回2死三塁。台風一過の青空に舞い上がった打球を、岩崎は見送るしかなかった。痛恨の勝ち越し2ラン。島内に真ん中高めに入った154キロ直球を右翼席に運ばれ、モイネロと森の出番はなくなった。

 8、9回に反発する力は残されていなかった。「今は逆転されると、ベンチも静かになってしまう」。工藤監督が明かす。1分けを挟んで5連敗。5カ月半ぶりとなった5連敗と7試合勝ちなしは今季最長タイ。3位楽天とは4ゲーム差に広がり、借金4は2013年4月以来となった。

 CS出場を争う楽天との直接対決を前に、工藤監督は「前倒しスパート」を宣言していた。モイネロと森が故障から復帰したブルペンを生かすため、石川を5回2失点で代え、6回からの継投策を選択。救援陣が抑える展開から勝ち越しを狙う策は不発に終わった。

 「リードした状態で(岩崎、モイネロ、森の)3人につなぐのが大事」としていたゲームプランも実現できなかった。2回から5イニング連続で得点圏に走者を進めながら、楽天に常に先手を取られた。楽天を上回る9安打を放ちながら、好機での2併殺も響いた。

 投打の歯車がかみ合わない試合が続き、8日の西武戦を最後に白星から遠ざかっている。指揮官は「選手も何とかという気持ちはあるけど、結果として良い方向に行っていないのかなと」。反攻の糸口をつかめずにもがいている間に、残りは28試合にまで減った。

 上位3チームが勝利し、首位ロッテとは今季最大の9ゲーム差。これで7カード連続で相手に先に白星を献上している。「今日の負けを取り返すには、明日しっかり勝つしかない」。工藤監督は懸命に前を向いたが、リーグ連覇はおろか、CS進出への道も厳しさを増すばかりだ。(鎌田真一郎)

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◆2013年の最終成績は貯金4

 秋山幸二監督が率いた同年は開幕直後から波に乗れず、3月29日の開幕戦で勝った後に5連敗した4月4日時点で借金4。2連勝後の同7日から3連敗して借金5まで膨らんだ。13試合消化時点の同12日に再び同5となり、その後は“収支改善”に成功。最終成績は73勝69敗2分けの貯金4で終えたものの、順位は4位でCS進出は果たせなかった。今季は残り28試合でどこまで“収支改善”できるか。

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