コロナ出場辞退から復帰初戦、6回以降6得点 福工大が終盤に脅威の粘り

西日本スポーツ 野口 智弘

 ◆福岡六大学野球秋季リーグ 福工大7-8九共大(19日、九産大野球場)

 福岡六大学野球の秋季リーグ戦(西日本新聞社後援)は第3週第2日の19日、福岡市の九産大野球場で3試合を行った。部員に新型コロナ感染者が出たほか、緊急事態宣言発出で大学側から対外試合を禁止されたこともあって第2週まで試合出場を辞退(不戦敗)した福工大が復帰。九共大相手に驚異的な粘りを見せたが、7-8で惜敗した。九共大は開幕5連勝。九産大は日経大に9-5で競り勝って開幕6連勝。福教大は九工大を5-3で破った。20日は台風14号の影響で18日から日程変更となった九共大-福工大が午前10時から同野球場で行われる。

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 コロナ禍の逆境の中で、福工大が驚異的な粘りを見せた。

 九共大に8点を奪われたが、福工大も6回以降毎回得点を重ねて追いすがった。そして3点差で迎えた最終回、福工大は4連打などで2点を返し1点差。さらに1死満塁と一打サヨナラのチャンスをつかんだが、最後は九共大にかわされた。

 それでも、山本宗一監督は「最後まで絶対にあきらめない粘り強さを見せてくれた。選手を褒めたいし、頭が下がります」と顔を紅潮させた。

 部員数人に陽性者が出たのは、8月20日。その後、10人に拡大した。山本監督は「感染対策には気を付けていましたが、家庭内や学校で個別に感染したようです」と説明する。陽性者はホテルや自宅に隔離され、練習は全面禁止。症状が回復して練習が再開されたのは、つい1週間前だった。オープン戦での調整もできないまま、この日はぶっつけ本番での試合だったのだ。

 昨秋と今春の盗塁王に輝いた1番打者の野々下雷基(4年・大分国際情報)も39度の熱と味覚障害に襲われた。ドラフト会議を前にプロ志望届を出して、リーグ戦に懸けていただけに「悔しかった」と振り返る。それでも、この日は2安打と2盗塁を決めて復活をアピール。「試合ができる喜びに浸りました」と感慨深そうに話した。

 7回に反撃の2点本塁打を放った主将の沖太一(3年・城北)は「苦しい中でも全員がやるべき事をやって粘ってくれました」とうなずいた。

 不戦敗(4敗)のため、目標にしていた2013年秋以来の優勝は遠のいた。だが、逆境をばねにして福工大部員の試合に懸ける気持ちは、一つにまとまった。(野口智弘)

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