工藤監督の決断が的中 松本の「パパ1勝」がもたらした大きな収穫

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ◆楽天4-5ソフトバンク(19日、楽天生命パーク宮城)

 栗原に逆転2ランが出た直後の5回。先発の和田に代わってマウンドに上がったのは、8月下旬に第1子の長男が誕生した松本だった。前日19日は同点の7回に岩崎が島内に勝ち越し2ランを被弾し、モイネロと森につなげなかった嫌な流れを見事に断ち切った。

 15日のロッテ戦も2回無失点と好投。今回は先頭の鈴木大にストレートの四球を与えたが、「一人一人、1イニングずつしっかり投げていこう」と動じなかった。浅村をスライダーで空振り三振、島内はカットボールで左飛。岡島の右前打の後、茂木は捕ゴロに仕留めた。

 6回を三者凡退で片付けた後、工藤監督は「(左打者の)1、2番を考えると、左投手よりも(外角へ)逃げる球を持っている右投手の方が打ち取りやすいのでは」と続投を選択。「自分の中では行きそうだという心の準備があった」と7回も無失点で切り抜けた。

 8回以降はモイネロと森が楽天の反撃をしのぎ、連敗をストップ。救援では今季最長タイの3回を2安打無失点に抑えた松本が今季2勝目を手にした。待望の「パパ1勝」に顔をほころばせた右腕を、工藤監督も「よく投げた。ナイスピッチング」とねぎらった。

 7月11日のオリックス戦から10試合、計14イニングを無失点。「少しずつ自信になっている」。ブルペンからマウンドに向かう際は、森山投手コーチに「息子のために」と声を掛けられる。「自分の中で何か意識しているわけではないけど、そういうものが少しずつたまって、いい方向に向かっている」と自己分析した。

 最終盤に登場する2枚の切り札につなぐ重責を果たし、「与えられたポジションで結果を残したい」と改めて強調した。ウイニングボールについては「大事に取っておいて、奥さんや子どもに見せられるかな」。スコアボードに「0」を並べ続ける新米パパの存在は頼もしい限りだ。(伊藤瀬里加)

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