卓球の新チームに「スーパースターが誕生」17歳の女子高生が歴史的勝利の立役者に

西日本スポーツ 鬼塚 淳乃介

 地元九州で決めた初勝利! 17歳がヒロインに! 卓球のノジマTリーグ女子に今季から参戦した九州アスティーダが20日、熊本県の合志市総合体育館で初のホームゲームに臨み、日本ペイントに延長戦の末3-2で逆転勝ちして、2戦目で初勝利を挙げた。第1試合のダブルス、第2試合のシングルスで連敗したが、2019年世界選手権女子ダブルス銅メダルの橋本帆乃香(23)と大阪・四天王寺高2年で今年の全国総体3冠の横井咲桜(17)がシングルスで連勝。延長戦で連戦の横井が歴史的勝利を挙げた。

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 17歳の高校2年生が、九州アスティーダの歴史的初勝利を呼んだ。横井は何度も瀬戸際に立たされながらも、持ち前の強烈なバックハンドで相手を打ち負かす強気なプレーを見せた。「最高にいい気分です」。笑顔がはじけた。

 第3試合の橋本が挽回したとはいえ、1勝2敗と依然後がない状況で迎えた第4試合。「1ゲーム目から向かっていく気持ち。格上の選手なので思い切ってやろうと挑んだ」。横井は2016年リオデジャネイロ五輪団体銀メダルなど経験豊富なシャン・シャオナ(ドイツ)相手に強心臓を見せる。

 第2ゲームでは6-10から5連続ポイントで逆転。ゲームカウント2-1で迎えた第4ゲームは4-9から中国の選手をまねて上達させたという強打のバックハンドがさえ渡り、怒濤(どとう)の7連続ポイントでこの試合を制した。今年の全国総体で単複、団体の3冠。「あの時も何回も(相手の)マッチポイントまで追い詰められた。そこで踏ん張ることが大事」と語る。

 そして連戦の延長戦にも送り出された。川面創監督は「0-2になった時点で起用を決めていた。横井に懸けた」と明かす。相手は19年世界選手権シングルス8強の加藤美優。横井は「今までで一番緊張した」と言いながら「相手も緊張している。負けないくらいの強気で戦った」。1ゲームで決着がつく延長戦。最後も7-8から4連続ポイントで逆転だ。

 「スーパースターが誕生した」と興奮気味の川面監督は「この勝利を世界へのステップにしてほしい」と期待する。横井は「今回の価値を自信につなげてTリーグを盛り上げたい」と意気込んだ。(鬼塚淳乃介)

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 ◆横井咲桜(よこい・さくら)2004年4月23日生まれ。岐阜県大垣市出身。5歳から卓球を始める。大阪・四天王寺中で18、19年全国中学校大会団体を連覇。四天王寺高に進学し、今年の全日本選手権ではシングルス8強。155センチ。右シェークドライブ型。

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