東京五輪の銀メダルに貢献した女子バスケ日本代表の林咲希 進化目指して新主将へ

西日本スポーツ 末継 智章

 東京五輪で銀メダルを獲得して注目を集めたバスケットボール女子日本代表の新監督に恩塚亨氏(42)が就任することが21日、発表された。27日からヨルダンで行われるアジア・カップに臨む。代表候補13人のうち五輪代表は5人だけで、26歳の林咲希(ENEOS)=福岡県糸島市出身=が主将に就任。林は五輪からの進化をテーマに掲げ、大会5連覇を目指す。(末継智章)

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 日本中に驚きと歓喜を巻き起こした東京五輪の余韻に浸っていられない。林は次のステップに目を向けた。「相手は対応して守ってくるので、五輪と同じプレーはせずいろんな引き出しを持って戦う。新しいバスケを見せる」。五輪準々決勝のベルギー戦で逆転勝利を引き寄せた3点シュートに固執せず、ドリブルで突破も交えて得点とアシストを増やす構えだ。

 五輪で主将を務めた高田真希(デンソー)らベテランが今回参加せず、林がチームの最年長になった。五輪で指揮したホーバス氏の後任として21日に監督就任が発表された恩塚亨氏から「ポジティブな気持ちで自分とチームを常にいい状態にできる。相手を信頼して話ができる」と主将を任された。

 「(練習から)細かい点も徹底するのが自分の強み。後輩たちに見せ、声をかけながら引っ張っていく」。決まった攻撃パターンで3点シュートを狙う五輪時の戦術から個々の判断と連係を重視する攻撃に変わったことを踏まえ、アジア・カップ直前の国内合宿では「バウンドでパスを出してほしい」や「パスが弱かったら海外勢相手に良いシュートが打てない」などとパス1本にもこだわるように働きかけた。

 東京五輪で活躍した後はテレビ出演が増え、福岡に帰郷した際の反響も大きかった。「無観客だったのでどれだけ影響を与えたか分からなかったけど、福岡に帰って多くの方に『感動をありがとうございます』という言葉をいただいた。注目される存在になった」と自覚する。

 今回はアジア5連覇を期待されるが、現メンバーで実戦に臨んだのは2日のトヨタ自動車戦と3日のシャンソン化粧品戦の強化試合だけ。「実戦不足は不安で、やってみないと分からない。あまり重圧をかけず、日々の練習や試合を大事にしたい」と1日ずつ積み重ねながら、新生日本も好発進させる。

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 ◆林咲希(はやし・さき)1995年3月16日生まれ。福岡県糸島市出身。雷山小2年から「雷山ミニバスケットボールクラブ」で競技を始め、前原中から精華女子高、白鴎大を経て2017年にENEOSへ。19年5月に代表デビュー。東京五輪では6試合で17本の3点シュートを決め、宮沢夕貴(富士通)の19本に次ぐ総合2位の成功数を誇った。愛称はキキ。173センチ、67キロ。

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