白星呼んだ千賀の思考法 ZOZOの強風と「仲良くなる」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ロッテ1-4ソフトバンク(22日、ZOZOマリンスタジアム)

 ソフトバンクの千賀滉大投手(28)が「三度目の正直」で首位ロッテをねじ伏せた。8回途中1失点の快投に応え、打線も先制、中押し、ダメ押しと理想的に得点。戦列復帰したモイネロ、森の「方程式」も2戦連続で仕事を果たし、千賀に今季3度目の先発だったロッテ戦の今季初勝利をプレゼントした。10カードぶりにカード初戦をものにしたチームは、4、5日以来の連勝をマーク。「奇跡」の予感も漂ってきた。

 ZOZOマリン特有の強風を味方につけた。この日は時折、風速10メートルを超えたが千賀は「風と仲良くなるをテーマに投げた」と8回途中3安打1失点。今季3度目のロッテ戦先発で初めて白星を手にした。2カ月半前の7月6日には3回途中10失点を喫するなど今季の全2敗を喫した相手への「リベンジ投」となった。

 圧巻は4点リードの7回だった。先頭の中村奨にこの試合初めての四球を与えたが、レアード、角中、山口を3者連続三振。決め球もカットボール、真っすぐ、フォークと、どの球種も自在に操った。直球も150キロ台後半を連発し、7回までは被安打2の無失点。二塁すら踏ませない完璧な内容だった。

 続投した8回は代打の佐藤都に三塁打を浴びると、続く藤岡の二ゴロの間に失点。さらに2死一塁としたところでモイネロにマウンドを譲った。「後半ぐだぐだになってしまった」と反省したが、工藤監督は「素晴らしい投球でしたね。ランナーが出た時には1点を絶対にやらないという強い思いが見えた」とたたえた。

 チームに8月18日の楽天戦以来、10カードぶりのカード初戦の勝利をもたらす快投で6勝目。これで後半戦は6試合に登板して5勝1敗、防御率1・27の圧倒的な数字を残している。しかもいずれの試合も相手に先制点を許さず「(味方が点を取るまでは)ゼロで抑えるというのは意識している」とエースとしての責任を結果で示し続ける。

 チームは9月4、5日のオリックス戦以来の2連勝。23日も勝利すれば、5カードぶりのカード勝ち越しだ。首位ロッテとは8ゲーム差の4位のまま。この日勝った3位楽天とのゲーム差も「3」のままで、なお厳しい状況は変わらない。それでも故障で戦列を離れていた森とモイネロが戻り、打線も柳田やデスパイネが好調。「奇跡」への歯車はかみ合いつつある。右腕は前を見続ける。「次もチームが勝てるように頑張りたい」。生まれ始めた上昇気流に乗っていくだけだ。 (長浜幸治)

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