「あの3人までいければ勝てる、と」工藤監督、5カ月ぶり「そろい踏み」に手応え

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク4-2日本ハム(25日、ペイペイドーム)

 ソフトバンク救援陣が嫌な流れを一掃した。前日24日の日本ハム戦でビハインドの場面から被弾した8回のモイネロと9回の森が、一夜明けてそれぞれ1回を3人でピシャリ。7回の岩崎とモイネロがホールド、森がセーブを記録したのは、約5カ月ぶりだ。「勝利の方程式」がしっかりはまったチームは、日本ハム戦の3年連続勝ち越しを決め、CS圏内の3位楽天に2ゲーム差に接近。26日の一戦で、まずは勝率5割復帰を狙う。

   ◇    ◇

 危なげなく試合を締めた。2点リードの9回。守護神森が日本ハム打線を圧倒した。それまで3安打の4番近藤から3球勝負で空振り三振を奪うと、R・ロドリゲス、高浜も変化球を振らせ、登板21試合目で今季初の3者連続奪三振。「昨日(24日)はチームに迷惑をかけてしまったので、抑えることができて良かった」。1点ビハインドの場面で2ランを浴びた24日の同カードの悪夢を一掃。11セーブ目を手にした。

 ようやく、理想の継投が成就した。2点リードの7回は岩崎。連打で無死一、三塁のピンチを招くも、石井からフォークで空振り三振を奪うと、代走中島の二盗を甲斐が阻止。「どんな状況でも相手に点を与えないことが大事」。岩崎は最後も清水からフォークで空振り三振を奪ってほえた。森、モイネロが不在の間、クローザーを務めた右腕にとって、5月14日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来のホールドだった。

 8回は9月24日に登板12試合ぶりの失点を喫したモイネロが、最速155キロの直球にスライダー、チェンジアップなどを交えて相手を翻弄(ほんろう)し、三者凡退。「残り少ない試合、今日のような投球が毎試合できるように」と充実の11ホールド目だった。

 前夜はビハインドで登板した3人が、そろって連投して日本ハムの戦意をそいだ。岩崎、モイネロがホールド、森がセーブと、自慢の「勝ちパターン」がそれぞれの持ち場で仕事をまっとうしたのは、4月21日の楽天戦(ペイペイドーム)以来、約5カ月ぶりだ。

 「あの3人までいければ勝てる、と。そこまでに何とかしようと気持ちも盛り上がるし、よっしゃ今日は勝ちだ、となると、チームの勢いも変わる」

 そう語る工藤監督が求めてきた展開だ。先制した試合は、昨季は53勝19敗5分け、勝率7割3分6厘だったが、今季は同じ120試合を戦って35勝14敗10分けで勝率7割1分4厘と少し下がった。救援陣の安定が与える影響は明らかだ。

 3連敗中だった日本ハム戦の3年連続勝ち越しも決まった。3位楽天に再び2ゲーム差に接近しただけに、対戦カード別最多の貯金5をつくった日本ハム相手のカード勝ち越しを成し遂げたい。「明日が非常に大事な試合になる。明日だけでなく、今後を踏まえて大事な一戦になるし、われわれは勝っていくしか方法はない」と工藤監督。「必勝リレー」トリオの3連投も十分にありそうだ。(鎌田真一郎)

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