J1福岡、次節にも悲願の「5年周期」に終止符「一つまた壁を破った」長谷部監督

西日本スポーツ 鬼塚 淳乃介

 ◆明治安田生命J1第30節 福岡3-0鳥栖(25日、ベスト電器スタジアム)

 アビスパ福岡とサガン鳥栖の「九州ダービー」は、ホームの福岡が3-0で快勝した。前半41分にファンマ(30)が自身3試合連続ゴールとなる先制点を決め、後半にも2点を追加した。福岡は勝ち点を46に伸ばして8位に浮上し、次節にもJ1残留が確定する可能性が出てきた。

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 終わってみれば今季3回目の3発完勝。J1の舞台では初めて九州ダービーの白星を挙げた。長谷部監督は「(ダービーは)他のゲームと違う。勝ち点3は変わらないけれど、一つまた壁を破った」と選手の活躍をほめたたえた。

 「(鳥栖に)J1で勝ったことない。今日は勝たないといけない」とコーチから後押しされピッチに向かった福岡の選手たち。前半から闘志をむき出しに球際で勝負を仕掛けた。倒される場面もあったが、11人全員でコンパクトな陣形を保ち、相手にゴールを割らせることはなかった。「全てのことで持ってるものを最大出力で出してくれた」。長谷部監督が満足そうに振り返った。

 守り抜いた先には怒濤(どとう)のゴールラッシュが待っていた。スタートは、ここまで2試合連続のファンマだった。前半41分、志知からのボールに走り込むと、強靱(きょうじん)なフィジカルで相手DFを押しのけ冷静にゴール左隅へと流し込んだ。「チームにとっても貴重な先制点を取れたことはうれしい」。守備面でも貢献するFWは「日々のトレーニングが結果に出ている」と白星に笑顔を見せた。

 後半には前のロングパスを受けた山岸が相手と競り合いながら泥くさく得点。ファンマに並ぶチームトップタイの今季5個目のゴールを決めた。終了間際に追い付かれた前節湘南戦の反省もあったと、その後もゴールを狙い、渡がダメ押し。ボールを握られながらも粘り強く抑え、一刺しでネットを揺らす。九州のライバルを相手に福岡の真骨頂を見せた。

 5年おきにJ1に昇格しながら1年で降格の憂き目に遭ってきた福岡。次節にも悲願の「5年周期」打破も見えてきた。「少しずつ強くなっていている」と成長を実感する福岡。それでも長谷部監督はこれまで通りの姿勢を崩さない。シーズン前半に6連勝をマークしながら、その後、5連敗した苦い経験も持つ。「気を緩めることなく戦っていきたい」。視線はもう次の試合を見ていた。(鬼塚淳乃介)

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