逆転CSへ突き進むソフトバンク 天敵・高橋光成の連勝止めた戦略、小久保ヘッドの提案

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆ソフトバンク5-2西武(28日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクがCS圏内の3位楽天に0・5ゲーム差に肉薄した。大事な6連戦の初戦で、3年越しの9連敗中だった西武高橋を攻略。2回にデスパイネと甲斐が2ランを見舞う一発攻勢で、天敵に2019年4月21日以来、16試合ぶりに黒星をつけた。エース千賀も7回途中2失点と力投し、終盤は完全復活した「勝利の方程式」が抑えて快勝。3連勝で貯金1として完全に反攻モードに入った。

2回に一挙4点

 ついに「天敵」を撃破した。試合後のお立ち台。殊勲の甲斐は言った。「自分たちは勝ち続けるしかないんで」。4年連続日本一中のチームだが、現状の4位では日本一への道すら閉ざされてしまう。追い詰められている王者の意地とプライドが、3年越しの15試合も黒星をつけられなかった高橋攻略につながった。

 好調の助っ人の一振りから始まった。2回無死一塁。デスパイネが高橋の直球を豪快に振り抜いた。打った瞬間にそれと分かる打球は、勢いよくバックスクリーン付近に着弾。「完璧に捉えることができた」と自画自賛した5号先制2ランに、高橋はマウンドでがっくりとうなだれた。

 チームは今季の高橋とここまで6度対戦して3勝を献上するなど、2019年から9連敗中だった。今季は8月24日までの対戦5試合で1試合平均1・2得点。9月7日の前回対戦では5点を奪いながら逆転負けを喫するなど、どうしても黒星をつけられなかった。ただ、攻略へのヒントはつかんでいた。

 「割り切り」だ。「低めは見逃し三振でも仕方ないというぐらいの割り切りを持ってやっていきたいと(小久保)ヘッドからも(提案が)あった」と工藤監督。これまでは低め直球を意識するあまり、同じ低めの変化球で打ち取られるケースが目立っていた。デスパイネは2球目の低めスライダーを悠然と見逃してストライクを奪われた直後、直球を完璧に捉えてみせた。

 助っ人が豪快にあけた風穴に9番甲斐も続いた。「自分の中で頭に入れてというか、対策を練ってやった結果かなと思う」。ファウルとした2球目のフォークよりも高く入ってきた146キロ直球を迷わず振り抜き、左翼テラス席へ11号2ランをたたき込んだ。

 「2点も大きいが、その後の2点はさらにね。4点は悪い言い方をすれば、満塁弾でも同点という状況」。工藤監督も喜んだように、2ラン2発で奪った一挙4点がエース千賀を奮い立たせた。「シーズン終盤になって、なかなか打てなかった投手を打ったことは大きい。これで波に乗っていってほしい」。3連勝で貯金1とし、CS圏内の3位まで0・5差。大きな波に乗る雰囲気は、確実にある。(倉成孝史)

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