ソフトバンクまさかの黒星、やっちまったと思うより… 工藤監督の予言が的中した9月

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ソフトバンク7-8西武(30日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクの守護神が9月の最終戦でBクラスの西武に打ち砕かれた。2点リードの9回に登板した森唯斗投手(29)が悪夢の3失点。先頭の森にソロを浴びると、1死満塁から外崎に同点の犠飛、岸に決勝の適時打を許した。打線はデスパイネの3ランを含む4打点の活躍などで7点を奪ったが、岩崎、モイネロから森につなぐ「方程式」が仕上げに失敗。痛恨の逆転負けで、連勝は「4」でストップした。

 9月終盤の猛スパートを白星で締めくくれなかった。2点リードの9回。守護神が悪夢の3失点だ。先頭の森に初球のカーブを右中間テラス席に運ばれ、安打と2四球などで1死満塁。工藤監督の「森で打たれたらそこまで」という信頼に応えられなかった。

 

 

 外崎の左犠飛で同点とされ、なお2死一、二塁で岸にカットボールを決勝の左前適時打とされた。ベンチの胸算用通りに逃げ切っていれば、今季初の5連勝で1日にも自力優勝の可能性が復活する可能性があった。今季2番目に長い4時間28分の激闘を終え、全ては白紙に戻った格好だ。

 打線は過去8試合で7勝1敗の勢いを証明した。3点を追う5回は2死走者なしから4連続長短打で一挙4点。柳田にエンタイトル適時二塁打、デスパイネには逆転の6号3ランが出た。工藤監督の「打線自体はいい感じ」との言葉通りに16安打で7得点を奪った。

 対照的に、制球難から失点を重ねた投手陣には首をひねった。「四球がどうしても失点に絡んでしまうところがある。調子の良しあしはあるが、勝負にいっているかどうか。そこはどうなんだろうと思うところはある」。西武にプレゼントした8四死球が響いた。

 4回途中3失点で降板した先発杉山が4四死球、3番手で2失点の松本は2四球、そして森も2四球が失点につながった。9月29日までの4連勝中は計12四球で死球はゼロ。1試合平均で3四球しか与えていなかったが、この日は大盤振る舞いで傷口を広げた。

 9月20日からの猛スパートで、首位ロッテとのゲーム差を今季最大の「9」から「5」まで縮めて臨んだ一戦。その直前に工藤監督が「1週間あれば、3、4ゲーム差は減らせる」と予言した通りの展開をつくり上げた。その“勢い”はまだ衰えたわけではない。

 「『あぁ、やっちまった』と思うより、『よし、明日こそは』と思ってやった方が絶対にいい結果につながる。忘れるべきところは忘れて、明日につながるようにやる。僕らにはそれしかない」。工藤監督は力を込めた。ロッテも敗れてゲーム差は「5」のまま。1日からのオリックス3連戦で猛スパートを再開する。(長浜幸治)

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