優勝回数リーグ最多の44 九産大が九共大を破り5季連続V 福岡六大学野球

西日本スポーツ 前田 泰子

 福岡六大学野球の秋季リーグ戦(西日本新聞社後援)第5週第1日は2日、福岡市の九産大野球場で3試合が行われ、九産大が九共大を5-2で破り開幕から9連勝で、中止された昨春のリーグ戦をはさみ5季連続44度目の優勝を決めた。優勝回数は43度で並んでいた九共大を上回りリーグトップとなった。福教大は福工大に4-2で勝ち、日経大は九工大を12-2の5回コールドで破った。優勝した九産大は明治神宮大会(11月20日開幕、神宮)出場を懸けた九州大学野球選手権(10月30日から2日間、北九州市民)に出場する。

 九産大が「盟主」の座を取り戻した。開幕から9連勝と揺るぎない強さを発揮してリーグ最多となる44度目の優勝を果たした。「私が就任して20年。九共大を抜いてようやく優勝回数でトップに立てました」。2002年に就任した大久保監督は悲願達成に目を細めた。

 リーグ創設当初から昭和の時代にはリーグ7連覇など常にトップに立っていた九産大だが、平成に入ると九共大が急速に力をつけた。九共大は数々のプロ選手を輩出し優勝回数も抜かれた。大久保監督の就任後「2強」として九共大と切磋琢磨(せっさたくま)してきたが、令和に入った19年春からは一度もリーグの頂点を譲っていない。

 先発のエース渡辺(3年・北九州)は7回1死まで九共大を3安打1失点に抑えて今季リーグトップの4勝目を挙げた。「春から体重は5キロ増えました」。直球を生かすためにも球種を増やそうと、ソフトバンクの千賀滉大が投げる高速シンカーのような変化球「スプリーム」を動画を見て習得。左打者に対して外へ変化する球を有効に決めて、左打者の多い九共大打線から7三振を奪った。

 7回途中からは、今季2勝をあげた木村(1年・大分舞鶴)がリリーフ。木村が肘の不調で緊急降板した9回は主将の佐田(4年・東海大福岡)が3人で締めくくり、胴上げ投手となった。「バッテリーを中心に守り勝つ野球が持ち味。今季はバッテリーがよくやってくれた」と大久保監督は勝因を挙げた。安定した投手力が攻撃につながり、今季9試合中7試合で初回に先制。この日も1回に先制して主導権を握った。

 隙のない強さは春の神宮での屈辱からスタートした。全日本大学野球選手権の初戦。和歌山大にタイブレークで4-5と惜敗した。「春のシーズンが終わって、みんな振り込みをしてきた。成果が出た」と佐田は言う。

 18年の同選手権で4強進出して以降は全国大会で勝っていない。「神宮での悔しい思いをリベンジしたい。次は九州選手権で勝たなければ」と渡辺は次の山を見据え表情を引き締めた。

(前田泰子)

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