ソフトバンク「一番松田」不発、CS薄れゆく

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆オリックス6-0ソフトバンク(2日、京セラドーム大阪)

 ソフトバンクが意気消沈の完敗だ。今季初の「1番松田」の勝負手も不発に終わり、首位オリックスのエース山本に今季3度目の完封負け。打線が散発2安打に封じられ、先発スチュワートも4四球の制球難で1回持たずに4点を献上した。3連敗で再び借金生活に入り、残り17試合でオリックスと7ゲーム差、3位楽天とは3ゲーム差。「奇跡」どころか、CS進出にも黄信号が点滅している。

   ◇   ◇

 手も足も出ない完敗だった。オリックスのエース山本から2安打が精いっぱい。7回の栗原の内野安打まで無安打に抑え込まれた。4月1日、8月27日に続き今季3度目の零敗を喫した。首位オリックスとは7ゲーム差だ。連覇の可能性は限りなく厳しくなった。

 同一投手に1シーズンで3完封を許すのは、工藤監督が西武で現役だった1991年以来だ。指揮官は「あれだけ良い投手に良い調子で投げられたら、そうそう点は取れない」と振り返りながら「だけど、もうちょっとなんとかしなきゃと思います」と3度目の屈辱に奥歯をかんだ。

 手は打った。試合前まで、山本に対し今季14打数6安打だった松田を、昨年8月26日のオリックス戦以来となる1番で起用した。「まず塁に出てもらって、そこで左の2人(栗原、柳田)と好調なデスパイネで何とか最初の1点が取れれば」と指揮官。だが松田は初回の第1打席で3球三振に倒れるなど4打数無安打。もくろみは外れた。

 くしくも7年前の10月2日はオリックスとの優勝争いに決着をつけた日だった。延長10回にサヨナラ勝利で3年ぶりのリーグV。決勝打を放ったのが、この日のキーマンに指名された松田だった。だが活躍再現とはならず、25年ぶりの優勝へとひた走る今季のオリックスとの勢いの差を感じさせるむなしい結果に終わった。

 打線が淡泊に終わった要因は初回の大量失点も大きい。先発のスチュワートが4四球を与えるなど1回を持たず4点を失い、今季チーム最短タイとなる2/3回で降板。球界屈指の右腕に序盤から楽に投げさせてしまった。来週も対戦が予想され、天敵対策は急務だ。

 工藤監督が就任した2015年以降、初のシーズン10度目の0封負けだ。5連敗した9月19日以来、およそ2週間ぶりの3連敗で再び借金生活に逆戻り。残り17試合で3位楽天とも3ゲーム差に広がった。楽天との直接対決は残り6試合あるものの、CS圏内も再び黄信号がともった。「駄目だったことを振り返っても戻ってこない。もう明日に向け、明日どうするか」。工藤監督は自らに言い聞かせるように語った。引き分けを挟み6連敗中の京セラドーム大阪での今季最終戦で、意地を見せるしかない。(鎌田真一郎)

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