西日本工大のプロ注目左腕・隅田知一郎が有終の7回無失点11K 「運命の日」笑顔で

西日本スポーツ 前田 泰子

 九州地区大学野球選手権北部九州ブロック大会(西日本新聞社など後援)は3日、福岡県飯塚市の筑豊緑地野球場で第5週第2日の3試合が行われ全日程が終了した。11日のプロ野球ドラフト会議で1位指名候補に挙がっている西日本工大の左腕、隅田知一郎(4年・波佐見)が、日本文理大との最終戦に先発。7回を投げ無失点、11奪三振で2-0の勝利に導き、大学最後の登板を有終の投球で締めくくった。リーグ戦は8勝2敗で日本文理大が2季ぶりに優勝。西日本工大は7勝3敗で2位だった。

 ドラフト1位候補の注目左腕、隅田が評判通りの力を示して大学最後の投球を締めくくった。リーグ優勝を決めていた日本文理大を相手に7回を無失点。「大学でやり残したことはない」ときっぱりと言い切るほど悔いのない最後だった。

 この日最速147キロの直球とスプリット、カットボール、チェンジアップなど変化球を駆使した緩急自在な投球で11奪三振。走者を三塁まで進めながらも、味方の好守備にも助けられ、得点は許さなかった。「4年間の集大成を出すチャンスをつくってもらったので勝つんだという強い気持ちで投げた」。しぶとく粘る相手打者に気持ちでも負けず、大学通算14勝目で最後に手にした。

 プロを目指して入学。コロナ禍で試合ができない時期もあったが「順調すぎるぐらい」と武田監督が振り返るほどの成長曲線をたどった。昨秋のリーグ戦で自己最速の150キロをマーク。6月の全日本大学野球選手権では憧れの神宮の晴れ舞台で上武大から14奪三振の快投を見せてプロのスカウト陣からの評価を上げた。「自分がイメージしていた成長を通り越しています。西(日本)工大に来て良かった」と自身の歩みをかみしめた。

 この日は9球団のスカウトがドラフト直前の最終チェックに訪れた。ソフトバンクの岩井スカウトは「球速よりキレで勝負するタイプ。力が安定していて波がないところがいい」とその能力の高さを評価。中日の三瀬スカウトは「プロでも即戦力として1年目から勝てる力は十分ある」と太鼓判を押した。

 ドラフトまで一週間の過ごし方を聞かれ「同級生の仲間とわちゃわちゃしたい。でも前の日は緊張するかも」と笑った。全てを出し尽くし、笑顔で運命の日を迎えるつもりだ。(前田泰子)

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