西部ガス2年連続6度目出場へ エース村田12K完封 都市対抗野球

西日本スポーツ

 社会人野球の第92回都市対抗野球大会(11月28日開幕、東京ドーム)の九州地区予選は4日、北九州市民球場で第2代表決定戦があり、西部ガス(福岡市)がJR九州(北九州市)に1-0で勝ち、2年連続6度目の本大会出場を決めた。エース村田健が被安打4、12奪三振で完封した。

 チームを支える大黒柱が大事な一戦で力を発揮した。西部ガスのエース村田がJR九州を完封し、2年連続の東京ドーム切符を手にした。「ロースコアになると思っていたので気持ちを変えず淡々と投げることを意識しました」。最後まで集中を切らさず125球を投げきった。

 前日の第1代表決定戦はホンダ熊本に2-14で大敗。村田は登板しなかったが、初回に2失点するなど序盤に大量失点した。「初回で決まると思ったので、力を入れた」。前日の嫌なムードを引きずらないために初回から飛ばし、2四死球を与えながらも無失点に抑えてスタート。その後は内角と外角をうまく投げ分け、緩急を使いながら3回に3者連続三振に切って取るなど毎回の12奪三振とKの文字を重ねた。

 味方打線は6回の2死満塁など、何度も好機をつくりながら8回まで無得点。緊迫する展開でも三塁を踏ませない見事な投球で勝利に導いたエースに「昨日の流れを背負ってやってくれた。ありがとうと言いたい」と香田誉士史監督は感謝の言葉を口にした。

 昨年11月の都市対抗野球で初めて8強進出を果たした。自信を持って臨んだ今年7月の日本選手権は2回戦で大阪ガスに0-10の8回コールドで完敗。村田は4回1/3で6失点KOを喫した。「日本選手権の後は低めの制球や変化球の精度を高める練習をしてきた。あの負けが今日の投球につながったと思う」と屈辱をプラスの力に変えた。

 創部10年目の都市対抗で目指すのは日本一。「全国で負けた借りは全国でしか返せない。東京ドームでいい姿を見せたい」と村田は自らの投球でチームを引っ張ることを誓った。(前田泰子)

■ベテランが勝利に導く二塁打

 6番一塁で今年初のスタメンに名を連ねた西部ガスの松薗が勝利につながる二塁打を放った。9回、先頭で左翼への二塁打をマークし、代走を送られた。その後、9番笹井の犠飛で1点が入った。創部時に入社した1期生でチーム最年長。「現役は10年目まで」という社内規定があり今年が現役最後の年となる。試合後に後輩たちに胴上げされた32歳は「負けたらここで終わりだったので勝てて良かった。あと2カ月、やらせてもらえるので頑張りたい」と完全燃焼を目指す。

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 2年ぶりの東京ドームを目指したJR九州は準々決勝で敗れた西部ガスに再び敗れ、代表の座を逃した。鷲崎と井上の左腕の継投で8回まで2安打しか許さなかったが、0-0で迎えた最終回に犠飛で決勝点を奪われた。「勝ちたい気持ちが強い方が勝つと選手に言っていた。自分たちの力がなかった」と野中監督は悔しがった。昨年はコロナ禍で公式戦を辞退し、2年ぶりの挑戦だった。「苦しいことを乗り越えてたくましくなった選手を勝たせてあげたかった」と野中監督は苦しい表情を見せた。

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