ソフトバンク自力CS消滅「二歩後退」の現実 0―3モイネロ投入完全裏目

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク0-5楽天(6日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクの自力でのCS進出の可能性が消えた…。CS圏内の3位楽天との直接対決第2ラウンド。初回に1点を先制されて追いかける展開になると焦りも加わり、拙攻で再三の得点チャンスを生かせない。今季12度目の零封負けを喫した。引き分けを挟み、今季3度目の5連敗で楽天とは4ゲーム差に広がった。残り14試合。4年連続日本一の王者がいよいよ追い込まれた。

指揮官「1敗は二歩後退」

 開幕から129試合目を終え、厳しい現実を突きつけられた。自力でのCS進出の可能性が消滅。「1敗というのは一歩ではなく、二歩後退だと思う。勝つと負けるのでは2ゲーム違う。後退した分、勝っていくしかない。その中でCSが見えてくるかと…」。一貫して前向きなコメントを発してきた工藤監督も、2015年の就任以来初めて置かれた苦境に危機感をにじませた。

 勝利への執念はタクトで示した。3点ビハインドの8回に「勝利の方程式」のモイネロを投入した。「8回、9回(の攻撃が)あったので。あそこはちょっと行ってもらおうと」と指揮官。これまで防御率0点台を誇った信頼の厚い左腕の投入は、勝利を諦めない姿勢を示しチームを鼓舞する強烈なメッセージだった。

 だが、完全に裏目に出た。1日のオリックス戦以来の登板だったモイネロは鈴木大、茂木に連打を食らい早々に1点を失う。その後も修正が利かず渡辺佳に四球、辰己に死球…。無死満塁のピンチを招いたところでベンチが動いた。29球を投げながら、1死も奪えないまさかの乱調。0/3回での降板は18年7月24日のロッテ戦以来のことだった。

 苦し紛れの「劇薬」が必要になったのも、打線が再三の好機を生かせなかったからだ。楽天先発の滝中に要所で抑えられた。2回1死一、二塁ではリチャードが空振り三振、甲斐が二飛で凡退。4回1死満塁の場面もリチャードがまたも空振り三振、甲斐が右飛で得点を奪えなかった。3回、6回は先頭が出塁しながら、いずれも次打者が併殺に倒れるなど拙攻の連続で流れを呼び込めなかった。

 勝負の最終盤で手痛い今季12度目の零封負け。引き分けを挟み今季ワーストに並ぶ5連敗となった。3位楽天とは4ゲーム差に広がり、残りは14試合。「明日もゲームは続くので、下がった分だけ前に進みましょう」と工藤監督。8年ぶりのBクラスを阻止するためにも、いち早く負のスパイラルから抜け出さなければならない。(鎌田真一郎)

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