ソフトバンクが勝てない、9日にもV完全消滅…これだけある「危機的状況」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆西武7-0ソフトバンク(7日、メットライフドーム)

 踏ん張らなければいけない10月に大崩れだ。ソフトバンクが西武の松本に何の粘りも見せられず、今季ワーストタイの2安打。2試合連続で、ここ5試合で4試合目の完封負けという屈辱だ。今季ワーストの6連敗で3位楽天とは5ゲーム差に広がった。西武戦のシーズン負け越しが決まり、首位オリックスとは9・5差でリーグ連覇の可能性は9日にも完全消滅する。昨季わずか4敗しかしなかった10月に1週間で5敗(1分け)。終盤戦に強い鷹は一体どこに行ってしまったのか。

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 リーグ連覇の灯が消えそうになっている。今季ワーストの6連敗(1分け含む)を喫し、早ければ9日にも優勝の可能性が消滅する。試合後にメットライフドームの長い階段を上りきった工藤監督も沈痛な表情。ここ5試合で4度目の零封負けに「まあ、そうですね…」と言葉を振り絞るのが精いっぱいだった。

 9月30日の前回対戦では5回で6点を奪った松本になすすべもなくひねられた。初回、今宮の四球と柳田の右翼線二塁打で2死二、三塁としたが、デスパイネは力ない中飛に倒れた。絶好機を逃すと、2回から6回まで出した走者は四球による1人のみ。結局9回までわずか2安打。スコアボードにゼロを並べられ、松本にプロ初完投初完封を気前よくプレゼントした。

 象徴的だったのはビハインドを2点に広げられた4回だ。先頭の栗原が4球目の真っすぐに空振り三振を喫すると、続く柳田は3球三振。デスパイネも3球で二飛に倒れ、頼みのクリーンアップがわずか10球で三者凡退。反撃の芽すら生み出せなかった。

 5回の守りから一塁にはリチャードが入った。この日2打席凡退に倒れていた中村晃を交代した意図について、工藤監督は「アクシデントではない。戦略上というか、はい、ちょっと…」と明言を避けたが、選手会長をベンチに下げる「荒療治」を施しても、打線に火が付くことはなかった。

 10月に入って5敗1分けといまだ勝ちがなく、借金は今季最多タイの「4」。西武との対戦成績を9勝12敗3分けとし、2018年以来、3年ぶりの負け越しも決まった。楽天が勝ち、3位とのゲーム差も今季最大の「5」まで拡大。レギュラーシーズンは残り13試合となり、数字は厳しさを増していくばかりだ。

 ナインの戦う姿勢を問われた工藤監督ははっきりと言い切った。「ないとは思いません。(試合に)出ている選手たちも何とかしようとしている。監督である僕が選手を信じなければチームとして成り立たない。選手のことは信じて試合に出している」。4年連続日本一に輝いた王者の意地が見たい。(長浜幸治)

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