ソフトバンク見慣れた惨劇 工藤監督「見ていて感じるところはある」白星が遠い理由

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆西武6-2ソフトバンク(8日、メットライフドーム)

 中村晃のソロで追いついた直後の8回には、見慣れた惨劇が待っていた。3番手の古谷が先頭からの連続四死球でピンチを招き、山田にバスターでの決勝二塁打を許す。さらに今宮の適時失策に自らの野選も絡んで4失点。9回の攻撃は平良に無得点に封じられた。

 泥沼の7連敗(1分け挟む)は9年ぶりで、2012年5月25日~6月6日にかけて8連敗(2分け挟む)を喫して以来。もちろん工藤政権初の屈辱だ。「いい投球を続けていたし、きょうは古谷でいこうと決めていた」。工藤監督は投手起用について明かした。

 本来の「8回の男」だったモイネロが、家族の事情で8日にキューバへ一時帰国。ここまで9試合、計10回を無失点と好投を続けていた古谷に白羽の矢を立てた。経験が浅いことは承知の上で、高卒5年目の快速左腕に重責を託したが、今回は裏目に出た。

 勝たなければという重圧は攻守の焦りも生んだ。3回は2死から中堅右への安打で二塁を狙った柳田がタッチアウト。4回は栗原がけん制で飛び出して二塁で刺された(記録は盗塁死)。守っても今季最多タイとなる1試合3失策。白星の遠さには理由があった。

 「僕も見ていて感じるところはある。こういう中で自分をしっかり出し切れないといけない」。西武、ダイエー、巨人などで活躍した現役時代から「優勝請負人」の異名を取り、数多くの激闘を乗り越えた経験がある工藤監督は苦しむナインに強さを求めた。

 首位オリックスとはついに10ゲーム差。2位ロッテが敗れて最短での「V逸決定」は10日となったが、CS圏の3位楽天とは5・5ゲーム差に広がった。「本拠地に戻って、あすもゲーム。ゆっくりしている暇はない。しっかり切り替えて、いい戦いができるように」。工藤監督は懸命に前を向いた。残り12試合。きょう9日はオリックス山本がホークスの前に立ちふさがる。(長浜幸治)

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