ソフトバンクがドラフト1位を明桜・風間球打に決めた背景 にじむ球団の戦略

西日本スポーツ

 ソフトバンクの王貞治球団会長(81)が9日、オンラインで取材に応じ11日のドラフト会議で秋田・ノースアジア大明桜高の風間球打投手(17)の1位指名を公表した。最速157キロを誇る世代最速右腕は「10・11」が18歳の誕生日で、既に12球団OKの姿勢を表明している。ソフトバンクが高校生投手を最初に1位指名するのは、高橋純平投手(県岐阜商高)を3球団競合の末に獲得した2015年以来、6年ぶりとなる。

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 運命の「10・11」ドラフトまで2日。ソフトバンクが満を持して1位指名の公表に踏み切った。「大変迷いましたけど、秋田の(ノースアジア大)明桜高校の風間君です」。王球団会長が口にしたのは、今年の高校生投手で最速となる157キロを誇る右腕だった。

 小園健太(市和歌山高)、森木大智(高知高)と並び称される剛腕を、王会長は「大変素晴らしい素質を持った剛速球投手でカットボールも素晴らしいと聞いている」と絶賛。さらに「必ずうちの戦力となり、将来的にはエースになってくれると思う」と最大限のラブコールを送った。

 今ドラフトの前に1位指名選手を公表したのは、最速150キロ左腕の隅田知一郎(西日本工大)を指名する西武に続き2球団目。昨年まで6年連続で最初の1位指名が競合になるなど、「ナンバーワン」にこだわる球団のドラフト戦略がにじむ最終決定となった。

 風間は3年夏の秋田大会で自己最速の157キロをマーク。甲子園では2回戦で明徳義塾(高知)に球数を投げさせられて敗退したが、大会最速となる152キロを計測した。183センチの長身から投げ下ろす直球は、球威とスピードだけではなく角度も兼ね備えている。

 「腕のしなり、リリースポイントの高さがあって(球に)角度がある。打者は実際の球速以上に速く感じると思う」。王球団会長も特徴的な球の軌道を評価する。また、ソフトバンクには最速161キロの千賀を筆頭に速球派がそろい、格好の手本の存在も才能の開花を手助けしてくれそうだ。

 球団は育成環境を充実させるため、来季から3軍の試合数を増やす方針。将来性豊かな風間について、王球団会長は「体が完全に成長していないので、ちょっと時間をかけながら土台づくりからしてほしい」と話すなど、「エース育成計画」の青写真も描いている。

 ソフトバンクの最初の1位指名は、4球団競合となった昨年の佐藤輝明(阪神)に代表されるように、近年は野手が続いてきた。高校生投手となれば、2015年の高橋純以来、6年ぶり。「10・11」に18歳の誕生日を迎える世代最速右腕に、次世代のエースの希望を託して1位指名する。

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