嘉永G3初V 開設71周年記念 【熊本】

西日本スポーツ

 久留米競輪場で行われたG3熊本競輪開設71周年記念「火の国杯争奪戦in久留米」(優勝賞金381万円)は最終日の10日、12Rで決勝を行い、初めてG3決勝に進んだ嘉永泰斗(23)=熊本・113期・S2=が、先行した北津留翼マークからBS番手捲りで勝利した。2着は嘉永後位の瓜生崇智が入り地元ワンツー。3着には平原康多。4日間の総売上額は49億2523万3600円(目標50億円)だった。

ヒーロー

 観客が入りにぎわいの戻った久留米競輪場で、ニューヒーローが誕生した。2着の瓜生に車上で左手首をつかまれた嘉永は、誇らしげに観客席を見渡しながら拳を天に突き上げてウイニングラン。実感はまだ湧かなかったが、SS3車を倒し、G3初優出での優勝は現実のものだった。

 優勝の喜びより先に、「北津留さん、瓜生さんのおかげです」と、九州の絆で勝ち取った地元記念Vに感謝の気持ちを表した。北津留-嘉永-瓜生の並びは、北津留が「熊本記念なので」と13歳年下の後輩の前で戦うことを快諾して実現した。その気持ちに応える熊本ワンツーだった。

 レースは北津留が赤板から突っ張り先行。松浦、平原のSS勢を相手にぶっ飛ばした。嘉永はBS番手捲り。「2角すぎから後ろを見る余裕が無かった。必死に前に踏んだ」。松浦らが迫り来ることにも気づかず、夢中に踏んだ。区切りの通算100勝は、生涯忘れられない1勝となった。

 今後は「北津留さんに引っ張ってもらった優勝。自力を磨いて九州の先輩たちに恩返しをしたい」。そして熊本競輪場が再開予定の2年半後には「G1でも戦えるようになる」。熊本の看板選手・中川誠一郎(42)、松岡貴久(37)、中本匠栄(34)らから一気に若返ったグレードレース覇者が、“熊本新時代”の担い手となる。(野口雅洋)

 ◆嘉永泰斗(かなが・たいと)1998年3月23日生まれ、熊本県玉名市出身。九州学院中の野球部時代に、同部OBで九州学院高の瓜生崇智(熊本・109期)が自転車競技で活躍したことに憧れ、自転車競技を始める。2018年7月、113期で武雄デビュー。通算成績は195戦100勝。師匠は倉岡慎太郎(59期)。175センチ、80キロ、O型。

 【決勝戦VTR】1番車の嘉永がS。北津留-嘉永-瓜生、平原-諸橋-磯田、松浦-佐藤、谷口で周回。青板2角から松浦が進出も赤板すぎに北津留が突っ張り切って先行。松浦-佐藤は平原の前に入り4、5番手。松浦は2角すぎに捲って進出すると嘉永は3角手前で番手捲り。嘉永後位で内外に瓜生と松浦が併走し、その外を平原が捲り追い込んで迫ったが、嘉永の脚色は衰えずVゴール。直線で松浦と体をぶつけ合いながら踏み続けた瓜生が2着。平原は2着に届きそうだったが、G直前で落車した松浦に接触して3着。

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