連覇消えた試合で輝いたソフトバンクの象徴的存在 工藤監督「最初から出ていれば」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆日本ハム0-5ソフトバンク(12日、札幌ドーム)

 ソフトバンクのリーグ連覇が消えた…。チームの未来を担うリチャード内野手(22)が先制2点二塁打を放ち、不振に苦しんできた東浜巨投手(31)が7回無失点に抑えて4勝目を挙げた。文字通りの快勝で2連勝。だが、オリックスが引き分け、鷹のリーグVの可能性は完全に消滅した。5年連続日本一という夢は、まだ現実にできる。大逆転CS進出へ、13日からの3位楽天との2連戦で連勝を伸ばせ!

 リーグ連覇への望みが完全についえたのは、試合中だった。首位オリックスがロッテ戦で引き分けた。この瞬間、ソフトバンクが残り試合を全勝しても勝率を上回ることはできなくなった。5-0の快勝で連勝。ただ、工藤監督もV逸という現実を直視した。

 「一戦必勝。しんどいところもあるけど、余裕なんてないんでね。必ず最後良い形で終われるように。やるしかない」

 工藤政権ラストイヤーも残り9試合で、3位楽天とは5ゲーム差。極めて厳しい状況でも、13日からの楽天2連戦に向けて自らを奮い立たせるように語った。

 今季は森、モイネロ不在の長期化が投手陣に大きな影響を与え、打線もグラシアルの離脱以降つながりを欠くシーンが増えた。例年圧倒的な強さを発揮したシーズン終盤に2015年の就任以降ワーストの8連敗を喫し、優勝は遠のいた。

 レギュラーの不振は世代交代に拍車をかけた。最も大きな変化を見せたのがホットコーナー。不動の存在だった通算301本塁打の松田に代わり、リチャードがスタメンを張る機会が増えた。

 最大の魅力は規格外のパワー。今回は2回1死二、三塁で左腕河野のカーブを引っ張り、左翼線を破る先制の2点二塁打にした。沖縄尚学高の先輩東浜が先発した試合では3戦全て打点をマーク。「先輩方がつくったチャンスを生かせて良かった」と殊勝に語った。

 育成出身の4年目は9月2日の1軍デビューから、早くも7本塁打をマーク。9月以降に限れば4本の柳田、5本のデスパイネ、栗原を抑えて堂々のチームトップだ。工藤監督も「最初から出ていれば、ホームランダービートップ」とポテンシャルをたたえる。

 一芸に秀でた才能が成功例になりつつある今、3軍充実を図る球団は育成ドラフトで史上最多の14人を指名した。134試合目で優勝の可能性は完全に消滅。それでも可能性をわずかに残すCS進出へ、常勝軍団の育成システムで花開いた才能が光を見せた。(鎌田真一郎)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ