ソフトバンク3点差逆転 柳田打、川島V打

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆楽天5-6ソフトバンク(14日、楽天生命パーク宮城)

 これが王者の意地だ-。3点を勝ち越された直後の8回、ソフトバンクは柳田悠岐外野手(33)、代打の川島慶三内野手(38)の連続適時打などで一気にひっくり返した。負けていれば15日にもCS進出の可能性が完全に消えるところだったが、何とか回避した。同日からは優勝マジック「9」を点灯させて勢いづくロッテと敵地3連戦。厳しい状況は変わらなくても、奇跡を信じて勝ち続ける!

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 絶望の淵に立たされたところから、王者の意地を見せた。3点ビハインドの8回。2死満塁で柳田に打席が回った。2ボール1ストライクのバッティングカウントで、安楽の150キロを捉える。大きく開いた二遊間を打球が抜けていった。

 起死回生の2点打。センターからの中継が乱れた隙に、一塁走者の栗原も同点の生還を果たした。「とにかく集中して打席に入りました。真っすぐをしっかり捉えることができました。チャンスで打つことができて良かったです」。主砲にとって10月の初打点でもあった。

 なお2死二塁。右腕安楽に対して、代打で「左キラー」の川島が登場した。ともに代打の切り札として活躍した長谷川は今季限りの引退を発表。「右と左で切磋(せっさ)してきた」という盟友の思いも乗せ、チェンジアップを左中間へ。一気に三塁に到達すると、両腕を天に突き上げた。「出場機会が少なかったので、少しでも目立とうと」。ド派手な決勝打に見合ったガッツポーズだった。

 敗れれば、15日にもCS進出の可能性が完全消滅する一戦で底力を見せた。レギュラーシーズンも残り10試合を切り、選手は満身創痍(そうい)。栗原、甲斐とともに全試合出場を続ける33歳の柳田も例外ではない。試合が終わると体の節々をアイシング。連日、トレーナーによる入念なケアを受けて、試合に出られる状態を保っている。

 9月23日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)を最後に18戦アーチなしは今季ワースト。アーチこそ出なくとも替えの利かない唯一無二の存在だ。工藤監督も「疲労で張りが出たりしているけど、今の状況で彼がいないことには」と心中覚悟を強調する。

 残り7試合。直接対決2試合を残す3位楽天とは5ゲーム差で、CS進出は依然厳しい。それでも5年連続日本一の可能性はある。試合前、「何があろうが143試合を戦わないといけない。戦う姿勢を見せてください、プロ野球選手として。そういう姿勢で最後まで頑張ろうというのが、僕自身の決意です。可能性がある限り、しっかり戦っていきたい」と強調した指揮官は、逆転勝利の後「常にもう1点という野球をやっていければ望みはある。最後まで諦めない」と誓った。勢いに乗ってロッテをたたく。(鎌田真一郎)

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