逆転負け続発ソフトバンクの現状 盤石を誇ったブルペンが火の車

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ロッテ3-1ソフトバンク(15日、ZOZOマリンスタジアム)

 CS進出へ絶対に負けられないソフトバンクが敵地千葉で痛恨の黒星を喫した。同点の9回に登板した森が岡に2ランを浴び、今季3度目のサヨナラ負け。西武に敗れた3位楽天との差を5ゲームから縮めることができず、ロッテは優勝へのマジックナンバーを「8」に減らすとともにCS進出も決めた。残りは6試合。「奇跡」を信じる戦いを続ける中、無情のゴールラインが迫りつつある。

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 喜びを爆発させるロッテナインを横目に、守護神の森は唇をかみしめながらベンチに消えた。同点の9回2死一塁、岡にカットボールを左中間スタンドにたたき込まれた。ロッテの優勝マジックを「8」に減らし、これ以上ない「引き立て役」を演じさせられた。

 3位楽天との直接対決で森が岡島に勝負を決められた13日に続き、今季3度目のサヨナラ負け。工藤監督は「森で打たれたらしょうがないっしょ、そこは」と前を向いたが、この1敗は重い。西武に敗れた楽天にお付き合いして、5ゲーム差を縮められなかった。

 後半戦の逆転負けはこれで10試合。うち7回以降に決勝点を奪われたのはこれで9試合目だ。かつて盤石を誇ったブルペンは家族の都合でキューバに一時帰国したモイネロが不在で、岩崎は2軍再調整中。10月のリリーフ陣の防御率5・36は月別で今季ワーストだ。

 昨季まで4年連続日本一のチームにとって、最大の強みはリリーフ陣のはずだった。その象徴だった守護神の森は左肘の手術から復帰した9月上旬以降、16試合の登板で7セーブを挙げる一方で3敗。計15回で9失点、防御率5・40と苦しい投球が続いている。

 森の乱調について、工藤監督も「今日はあまり(調子が)いい方ではなかった。コントロールが珍しくね。乱れるのはなかなかないので」と漏らした。現時点でモイネロも再来日のめどは立っておらず、課題山積の救援陣には好転の兆しが見えない状況だ。

 レギュラーシーズンは残り6試合に減り、3位楽天とのゲーム差は「5」のまま。最短で17日にCS進出の可能性が消滅する。現実はあまりに厳しいが、工藤監督は「とにかくわれわれは一つも負けられない中で戦っている」と改めて口にした。力なく「終戦」を迎える王者の姿だけは見たくない。(長浜幸治)

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