J1残留アビスパ福岡の課題は「監督の残留」担当記者の目

西日本スポーツ

 ◆明治安田J1第32節 神戸1-0福岡(16日、ノエビアスタジアム神戸)

 アビスパ福岡が来季のJ1残留を確定させた。その要因と今後の課題について、担当記者が解説する。

 

 クラブが強化費を惜しまなかったことが福岡の残留の大きな要因だろう。1年でJ1から降格した2016年のチーム人件費は約9億円。5年ぶりに昇格した今季は約17億円を投じた。

 J1クラブの昨年度決算を見ると、12位だった札幌で営業収益約30億円のうちチーム人件費は約16億円。J2だった昨年度の営業収益が15億円超だった福岡にとっては“背伸び”ともいえる予算を準備して獲得した質の高い選手が長谷部監督の戦術で躍動した。

 コロナ禍での経営は不透明な状況が続くが、今後もJ1定着を目指すなら同程度、もしくはそれ以上のチーム人件費が必要になる。クラブはシーズン中に入場料の値上げに踏み切り、クラウドファンディングでの資金調達などで予算を確保する手段を模索している。

 早期にJ1残留が決まったことは、来季に向けた戦力補強の準備が早められるメリットがある。川森社長は「J1なのか、J2なのか分からないという状況では、オファーを出しても相手に保留されてしまう。J1で戦えることが決まっているのは交渉段階の強みになる」と説明した。

 クラブは2年続けて結果を残した長谷部監督への信頼も厚く、川森社長は「一緒に仕事をする限り、監督が結果を出しやすくするための予算を準備したい」と強調する。

 J1定着への道はここからが本当の勝負。まずは長谷部監督の“残留”を早期に決め、営業収益を増やして福岡という地域に欠かせないJ1クラブになってもらいたい。(サッカー担当・松田達也)

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