J1残留の福岡強化部長 長谷部監督は「究極のリアリスト」

西日本スポーツ 松田 達也

 ◆明治安田生命J1第32節 神戸1-0福岡(16日、ノエビアスタジアム神戸)

 今季の福岡は昨季J1昇格を果たした主力の一部が抜けたが、5年ぶりに復帰した金森、奈良、クルークスら新戦力が長谷部監督のサッカーに新たな色を加え、ここまでの快進撃につなげた。選手獲得をつかさどる福岡の柳田伸明強化部長(50)に外国人の8人制など補強が的中したここまでの戦いを振り返ってもらった。(聞き手、構成=松田達也)

   ◇   ◇

 -6試合を残して残留が決まった。

 「開幕2戦目で勝ち点1を取り、4戦目で初勝利をつかんだ。早いタイミングで勝ち点を取れたことはチームの自信につながった」

 -転機になった試合を挙げるとすれば。

 「アウェーのC大阪戦かな。あとは(東京五輪中断期間明けに連敗を5で止めた)ホームの広島戦。どちらも1人少ない状況だったけど、終了間際に追い付いた。自分たちの戦い方が間違ってない、と感じることができるようになった」

 -今季は8人の外国人が所属する体制で全ての選手が出場した。

 「8人いても1試合のベンチ入りは5人まで。常に3人が試合に関われない。その点のマネジメントが重要と確認して獲得に踏み切った。強化部や通訳、メディカルなど、すべてのスタッフがそれぞれの立場で寄り添い、彼らを生かすことを心掛けた。パワー、スピード、技術とそれぞれに強みがある。出場時間が少ない選手も、いざ出番がきたら活躍できるように、サッカーに向き合ってもらうような心のバランスを崩さないように取り組んでもらった」

 -夏には湘南からボランチの中村を獲得。長谷部監督のリクエストもあったようだ。

 「監督、強化部の片方だけの要求では選手は獲得しない。必ずコミュニケーションを取って進めてきた。中村は、長谷部監督が就任してから、ずっと名前が挙がっていた選手。いつか縁があればと思いながら、チームに必要なタイミングで(オファーを出し)加わってもらった」

 -長谷部監督の手腕についての評価は。

 「最大限の評価をしている。J1で指揮を執るのは今年が初めてだったが、長谷部監督の持っている力を見せてくれた。長谷部監督は言葉は丁寧だが、厳しさもある。プレーの価値基準がはっきりしているので、選手のいいプレーは褒めるけど、足りない場合は厳しく指摘している」

 -結果を残した。

 「監督は、本当は昔のバルセロナのようなパスサッカーが好きだと思う。ただ、置かれた環境で選手をどう生かせば勝ち点につながるか、J1に定着できるかを考え、今のスタイルを見いだした。脇目も振らず、できることの最大値を見つける。究極のリアリストでしょう」

 -残留が決まって、残り試合をどう戦う。

 「残留が決まって、隙ができることがないように、取れる勝ち点を積み上げたい。自分たちのやり方を貫き通すことが、未来につながる」

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