前回降格知る男 J1福岡復帰の金森「結果で示す」残留の誓い現実に

西日本スポーツ 松田 達也

 ◆明治安田生命J1第32節 神戸1-0福岡(16日、ノエビアスタジアム神戸)

 5年前の屈辱は今でも忘れることはできない。金森は「歴史を変えることができたのはうれしい」と感慨をにじませた。黒星での到達に笑顔はなくとも、この日も攻守にピッチを駆け回った。クラブが前回J1を戦った2016年の降格を知る数少ない存在は、シーズンを通してチームの先頭で体を張り続けた。

 福岡・筑陽学園高から13年に当時J2の福岡入り。1年目から主力として活躍し、15年のJ1昇格に貢献した。16年も33試合に出場したが、チームはわずか4勝でJ2降格。「アビスパはJ1にふさわしくないのか、と感じる厳しい1年だった」と声を落とした。

 自身はJ1でのプレーにこだわり、17年から鹿島に移籍。J1鳥栖を経て、今季の開幕直前に福岡に復帰した。「オファーをもらった時、5年周期を終わらせるという強い使命感が心に湧いた。結果で示さないといけないと思った」。九州のライバルクラブからの移籍には批判の声もあったが覚悟を決めた。

 開幕後は3月13日の徳島戦で決勝点となるペナルティーキックを決め、チームのシーズン初勝利に貢献。同17日の鹿島戦でも決勝ゴールを挙げ、古巣からの金星に導いた。6試合を残してJ1残留を決め、「自分たちが1年間戦った結果。チームとして評価されていいと思う」と力を込めた。

 5年前は前だけを見つめていたストライカーは、豊富な運動量と献身的なプレーでチームに欠かせないMFとなった。クラブの成長と重なるように成熟した27歳は、歴史を変えた福岡の“顔”にふさわしい。(松田達也)

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