J1福岡残留 クラブが「ぶれなかった」中払大介

西日本スポーツ

アビスパ福岡OB 中払大介の視点

 ◆明治安田生命J1第32節 神戸1-0福岡(16日、ノエビアスタジアム神戸)

 神戸を相手に粘り強く守って終盤までゼロに抑えた。福岡はクルークスとマリを投入して勝負に出たが、逆にクルークスの背後を取られて失点した。J1残留ではなく、さらに上の順位を目指すために勝ち点3を狙った結果で、悲観する黒星ではない。

 8月のホーム川崎戦はクラブの将来を見据える上でもターニングポイントになった。先発で出番のなかったメンバーで臨み、川崎の不敗を止めた。誰が出ても、長谷部監督のサッカーを遂行できることを証明したし、残留からより上位へと目標を変えることができた。

 ハードワークと強固な守備。勝つために何をすべきか、チームとしても、クラブとしても明確になったシーズンだった。これまでのアビスパの歴史を見ると、守備的なチームのほうが成功を収めている。J1第2ステージで終盤まで優勝の可能性を残していた2000年は私もプレーをしていたが、ピッコリ監督はハードワークを求め、1-0で勝つことを理想として戦っていた。16年にJ1に昇格した井原監督も守備で固める戦術だったが、井原監督が辞任し、一時は攻撃的なサッカーを志向するなどクラブがぶれてしまった。

 福岡のサッカーのスタイルを築けば下部組織も一貫した戦いができ、現場とフロントの意思疎通も円滑になる。残留は決まったが、スタイルを徹底し、より上位でシーズンを終えることがJ1の強豪クラブとなる第一歩だ。(西日本スポーツ評論家)

PR

アビスパ福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング