甲斐、野村克也&城島健司以来の偉業へあと5 「先々につながるように」工藤監督

西日本スポーツ

 ◆ロッテ-ソフトバンク(17日、ZOZOマリンスタジアム)=雨天中止

 ソフトバンクの甲斐拓也捕手(28)が、球団の捕手では2004年の城島健司(現球団会長付特別アドバイザー)以来3人目となるシーズン全試合出場を達成しようとしている。残り5試合。ロッテ戦が雨天中止となった17日、最終盤の戦いへの意気込みを語った。東京五輪も戦い抜いた正捕手の“完走”へ、チームも起用法などでバックアップを続ける。CS進出は依然極めて厳しい状況でも、苦難の経験もさらなる成長への糧とする。

プロ11年目

 長い2021年シーズンも残り5試合となった。ロッテ戦が中止となり、ZOZOマリンスタジアム横の室内練習場で汗を流した甲斐は、ここまでレギュラーシーズン全138試合と東京五輪を戦ってきた今季について語った。

 「五輪もあったし、シーズンも終盤になって、僕の中ではやっぱり1軍の試合で野球ができて、試合に出ている。うまくいかないことも多くあるけど、野球をやっていて『きつい』というのは受け止めたい」

 ラスト5試合を戦い抜いた先に、球団では過去2人だけの全試合出場が待っている。ホークスの捕手で全試合出場は野村克也(6度)と城島健司(4度。アテネ五輪出場の04年を含む)だけ。「まだ試合がありますし、何とも言えない感じ。結果として試合に出してもらっている」と今は無心ながら、達成すれば04年の城島以来、17年ぶり3人目だ。

 チームも甲斐を“アシスト”している。9月以降、5試合で途中出場。工藤監督は「シーズンをずっと戦って、その間に五輪があるのは肉体的な疲労だけではなく、精神的な疲労が大きい。その辺は考えながらと思っていた」と明かす。疲労の蓄積による故障離脱を防ぐと同時に「冷静に試合を見るときがあってもいい。あいつにとってプラスになるように、先々につながるようにはしてやりたいと思う」と成長にもつなげる考えだ。

 チームは現在、CS出場圏内の3位楽天と4・5ゲーム差の4位。甲斐にとってレギュラーに定着した17年以降初のBクラスの危機も「悔しさをばねにして次につなげていかないといけない」と試練と捉えている。育成ドラフト6位で入団して11年目、球界を代表する捕手に上り詰めた。「1軍の試合に出たくても出られなかった時期がものすごく長かった。自分は今、きついとか、苦しいとか言うつもりもない」と責任を受け止める。

 リーグトップの盗塁阻止率4割5分1厘を誇るなど、安定感抜群の守備は健在。打率は2割2分6厘ながら、16日のロッテ戦では今季3度目の3安打猛打賞、ここ4試合で複数安打3度と打撃も調子を上げてきている。「まだ試合があるというところで、しっかりやるべきことをやっていきたい」と今後の戦いに意欲を見せる。諦めず戦い抜いた先に、希代の名捕手に並ぶ快挙が待っている。

 ◆2004年の城島の全試合出場 同年のパ・リーグレギュラーシーズンの試合数は133だが、城島の出場は116試合だった。同年のアテネ五輪に派遣された選手には、連続試合出場が「停止状態」となり、復帰後に継続される特別措置がとられた。そのため、城島は全試合出場扱いをされている。この措置は08年の北京五輪でも適用された。ホークス時代の城島が本来の意味でレギュラーシーズン全試合出場を果たしたのは、03年(140試合)が最後だった。

 

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