千賀、ラスト松坂と同日登板 「スーパースター」並ぶ2桁継続へあと2勝

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 19日のロッテ戦(ペイペイドーム)に先発するソフトバンクの千賀滉大投手(28)が、同日に引退試合が行われる西武松坂大輔投手(41)への思いを語った。千賀は松坂を「憧れの人」と表現。状況次第で今季あと2試合に登板できる千賀は、2勝すればホークスの福岡移転後初の6年連続2桁勝利に到達する。松坂の2桁勝利もキャリア最長は6年。「憧れの人」のラス投との同日登板で、偉業へリーチをかける。

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 シーズンも大詰めを迎えると同時に、球界には別れの季節が訪れている。19日は今季限りで引退する松坂大輔の引退試合。登板予定だった17日のロッテ戦が雨天中止になって“スライド”したことで、松坂のラスト登板と登板日が重なることになった千賀の言葉も自然と熱を帯びた。

 「僕らの世代は松坂大輔というスーパースターを見て育って、小さいころから誰もがまねした。野球に詳しくない人でも知っているという一人。一緒にやれて、たくさん話をさせてもらって、とてもうれしかった」

 「スーパースター」と同じユニホームを着た時間は財産だ。1度だけ、投げ合いも実現した。松坂が中日に移籍した2018年の交流戦。地元愛知での“共演”に「本当に松坂大輔と…と変な気持ちでした。憧れていた人だったので。フワフワしていたことだけは覚えている」。浮足だった剛腕は、4回5失点で松坂より早くマウンドを降り、黒星を喫していた。

 今や球界を代表するまでに成長した千賀は「憧れた人」が達した境地に手を掛けている。左足首の故障などの影響で前半戦は1勝1敗にとどまったが、後半戦は抜群の安定感で7勝2敗。状況次第では25日の今季最終戦ロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)に中5日で登板する可能性を残しており、あと二つ勝ち星を積み上げれば6年連続の2桁勝利となる。

 日米通算170勝の松坂もキャリアの中で西武時代の03年からレッドソックス時代の08年にわたる6年が最長。ホークスでは南海時代の1982~88年まで7年連続で到達した山内孝徳以来で、福岡移転後では初の快挙となる。「とりあえず明日勝たないと。しっかり良い投球ができるように」。18日にペイペイドームで最終調整した剛腕は表情を引き締めた。

 チームはCS進出の可能性をわずかに残している。「勝つしかないし、ここまで来たら自分のやれることを一生懸命に」。スーパースターが有終の美を飾る同じ夜、ホークスのエースも右腕を振る。(鎌田真一郎)

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