封じてきた話題を…自ら「禁」を破った松坂 引退会見の涙に映る思い

西日本スポーツ 小畑 大悟

 西武の松坂大輔投手(41)が19日の日本ハム戦(メットライフドーム)で引退試合のマウンドに上がった。横浜高の後輩・近藤への5球目が内角に外れて四球。打者1人で登板を終えた。試合終了後は拍手の中でグラウンド一周。マウンドで片膝をついて右手でプレートに触れ、最後は西武ナインと日本ハムの横浜高出身選手らの手で胴上げされた。

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 1時間の引退会見で松坂は2度、涙を拭った。いずれも家族の話題。「だから会見をしたくなかったのに」と冗談で紛らわしながらも「家族なりの我慢やストレスがあったと思う。本当に長い間我慢してくれた」と言葉を詰まらせた。

 日本球界に復帰した2015年からのソフトバンク時代も取材した。ビッグネームに構えたが、問いかけには言葉を選んで答えてくれた。ただ、米国で暮らす家族については「家族の話はいいんじゃないですか」とやんわり断られた。

 それは家族を守るためだった。結果が出ないと、自分だけでなく家族にも批判の声が及んだ。「家族のことは言わないようにしてきた。妻と結婚するとき、たたかれることもあると思うけど、自分が守っていくからと言った。今思うと、それができなくて本当に申し訳ない」と目を潤ませた。禁を破った家族への謝罪に松坂の思いが詰まっていた。(西武担当・小畑大悟)

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