育成3位の井崎、進学校からの入団に迷いも… 目標の投手は「予習済み」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ソフトバンクに育成ドラフト3位で指名された福岡高の井崎燦志郎投手(17)が20日、福岡市内の同校で指名あいさつを受けた。最速149キロを誇る身長188センチの大型右腕が憧れを抱くのはエースの千賀だ。プロ入りと大学進学の2択に迷いつつも、千賀の動画を参考に投球フォームを磨くなど、県内屈指の進学校に通う3年生らしく「予習」は万全だ。

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 はにかんだ笑顔から喜びがにじんだ。長く親しんできた地元チームからの指名を受け、井崎は「小さい頃からずっと見てきて、憧れの球団だったホークスに指名していただいてとてもうれしい」と率直な思いを明かした。

 野球との出合いはホークスだった。小学4年時、自宅のテレビで流れる野球中継にくぎ付けになった。「ピッチャーが三振を取った時に球場から湧き起こる歓声がかっこいいなと思った」。それまではサッカーや水泳などに取り組んでいた井崎が、野球の魅力にはまった瞬間だった。

 福岡高への入学を控えた2019年3月29日、ヤフオクドーム(当時)で西武との開幕戦を観戦した井崎は衝撃を受けた。「千賀投手が161キロを出した時の球場の雰囲気がすごくて。それから憧れの存在になった」。10年のドラフト会議で自身と同じく育成指名(4位)を受け、そこから球界を代表する投手にまで成長したホークスのエースが自身のヒーローになった瞬間だった。

 千賀の直球に少しでも近づこうとする姿勢が成長を促した。中学時代は130キロ台だった球速は最速149キロまで伸びた。動画投稿サイト「ユーチューブ」で千賀の投球を何度も見返して、投球に入る際に左足を上げて制止するフォームも取り入れた。「足りない部分はたくさんあるけど、自分の魅力は真っすぐと思っている」。身長188センチから投げ下ろす力強い直球への自信をのぞかせた。

 小川ゼネラルマネジャー補佐は「時間はかかるかもしれないけど、底知れぬポテンシャルを持った選手」と大きな期待を寄せた。今後の進路については「進学するつもりで勉強してきたので、まだ迷っている。自分の人生にとっていい決断をできればいい」と悩みを示しつつ、エース千賀のような飛躍を心に描いている。(長浜幸治)

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