ホーム最終戦で〝切り札〟投入なるか 現役引退表明の長谷川起用は

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ハセにつなげ! 今季限りで現役を引退する長谷川勇也外野手(36)が21日、今季本拠地最終戦となる日本ハム戦に引退選手特例でベンチ入りする。チームはCS進出の可能性を残し、展開次第では出場機会がない可能性もある。ホークス一筋15年目の功労者に有終の美を飾ってもらいたい思いは、チーム全員が共有。一丸となった戦いで長谷川の出番を「お膳立て」した上で勝利をつかみ、CS進出へのミラクルにつなぐ。

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 CSの望みをわずかに残しながら、今季の本拠地最終戦を迎える。泣いても笑ってもレギュラーシーズンは残り4試合。最後の力を振り絞るように、この日の全体練習は熱を帯びた。さらにチームがグッと一つにまとまるピースが加わる。ホークス一筋15年で1108安打を積み上げた長谷川が引退選手特例でベンチ入りする。

 「みんなの気持ちも盛り上がると思う。彼にとって本当に良い思い出の一日になるよう、できることはしたい」。工藤監督は長谷川がチームに与える好影響も期待し、「仕事人」に晴れ舞台を用意するため手を尽くすことを約束した。

 21日の日本ハム戦後に長谷川の「引退セレモニー」が実施されることは決まっている。だが「引退試合」となるかは流動的だ。CS進出争いを繰り広げる3位楽天が20日、オリックスに勝ち、3・5ゲーム差に広がった。CS進出にはもう1敗もできない苦境だけに長谷川本人が「(試合の展開)状況いかんでは出場を控えたい」という意向を持っているからだ。勝利を決めた大量リードでの登場が理想的なシナリオとなる。

 選手も特別な一日の意味合いを重々理解している。選手会長の中村晃にとって長谷川は、かつて自主トレでともに汗を流すなど大恩ある先輩だ。今季も調子が上向かない中、「どんな精神状態やシチュエーション、打順であっても、晃がやることはヒットを打つこと。それだけに集中したら大丈夫」と胸に響くアドバイスを授かった。「勝つことがもちろん大事。その中で長谷川さんのヒットを見られれば一番良いかなと思う」。師とともに戦う最後の一戦に思いをはせた。

 この日の全体練習に参加していない長谷川は、工藤監督に「ベンチに入れるだけでもうれしいです」と伝えているという。一方、チームから離れた後も筑後のファーム施設でマシン相手に打ち込みを続けてきた。2013年のシーズン198安打は、今なお破られていない球団記録だ。希代のヒットメーカーの技を目に焼き付けることができる展開に持ち込むことこそが、いちるの望みを残すCS進出への扉をこじ開ける原動力となるはずだ。(鎌田真一郎)

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